ロシア軍、自爆型無人機と火砲でウクライナ9州を攻撃

ロシア軍、自爆型無人機と火砲でウクライナ9州を攻撃

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ウクルインフォルム
ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア連邦は、6日から7日の朝にかけて、ウクライナの9州を攻撃した。

南部ザポリッジャ州では、スタルフ州軍行政府報道官が、テレグラム・チャンネルにて、同州は無人機とS-300のミサイルで攻撃を受けたと報告した

スタルフ氏は、「村の1つは、建物2軒が破壊され、さらに8軒が損傷した。暫定情報では、3名が負傷、その内1名は15歳の少女だ」と書き込んだ。

また同氏は、別の村では、ミサイルの爆発により建物1軒が破壊され、10軒が損傷、ここでは犠牲者は出ていないと報告した。

南部ヘルソン州のヤヌシェヴィチ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、過去24時間、ロシア軍がヘルソン州を51回攻撃、結果、民間人2名が死亡し、1名が負傷したと報告した

ヤヌシェヴィチ氏は、「ロシア占領者は、ヘルソン州領域を51回攻撃した。露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)たちは、州の平和な自治体を火砲、多連装ロケットシステム、戦車、迫撃砲で砲撃した」と伝えた。

さらに同氏は、これら攻撃で民間インフラと住宅が破壊されたとし、また「残念ながら、過去24時間で、民間人の犠牲者が回避できなかった。露シストたちは、民間人を2名殺害、またヘルソン州住民1名が負傷した」と書き込んだ。

その他、7日9時時点の各地軍行政府の情報をもとにした報告書の概要以下のとおり。

ジトーミル州(中部):7日未明、敵は無人機シャヘドを用いて攻撃をしようとした。防空部隊が無人機を撃墜。犠牲者なし。

スーミ州(北部):7日未明、ロシア軍は、ロシア領から自走砲によりショストキネ地区のセレディナ・ブダを砲撃。民家が2軒損傷。また、未明、セレディナ・ブダ共同体の非住居建物も砲撃を受けた。過去24時間でスーミ州の国境隣接地域へ226弾の砲撃が行われた。

ザポリッジャ州(南部):過去24時間、侵略軍はクプリヤニウカ、ノヴォタウリチェシケ、ザリズニチュネ、ドロジュニャンカ、シチェルバキ、ノヴォアンドリーウカ、チェルヴォネ、ステプノヒルシク、ステポヴェ、カムヤンシケ、マリ・シチェルバキ、オリヒウ、フリャイポレ、ザリズニチュネ、マラ・トクマチュカ、オリヒウシケ、ノヴォダニリウカ、マリニウカ、ビロヒルヤ、ポルタウカ、ウスペニウカ、ティミリウカの民間インフラを砲撃。民家とインフラ施設の破壊につき39の通報あり。過去24時間、ザポリッジャ州の一時的被占領地からの住民の避難が実施された。

ドニプロペトロウシク州(南部):7日未明、敵は、自爆型無人機、重火器、多連装ロケットシステムで攻撃。ウクライナの空軍司令部「スヒード(東)」は、ロシア軍が夜間に同州へ飛ばした8機の自爆型無人機を全て撃墜した。ニコポリ地区では、ニコポリとマルハネツ共同体が砲撃を受けた。ニコポリでは、民間住宅10軒、経済施設、送ガス管、店数軒、事務所ビル数軒、大学が損傷した。

写真:レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官

ハルキウ州(東部):クプヤンシク共同体が砲撃を受け続けている。クプヤンシクでは、火砲砲撃により、学校の一部が破壊。窓が割れた。犠牲者なし。次の砲撃にて、67歳の女性が破片を受けて負傷し、病院へ搬送された。住宅の屋根、窓、柵、経済施設が損傷した。また、6日、ドヴォリチュナ共同体で建物が炎上。犠牲者なし。ヴォウチャンシク共同体では、砲撃で43歳の女性が死亡。

写真:シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官

ルハンシク州(東部):過去24時間、ウクライナ防衛戦力がビロホリウカでロシア軍の攻撃を撃退。クプヤンシク方面では、敵は防衛行動を遂行。ノヴォセリウシケとステリマヒウカが戦車や火砲の砲撃を受けた。リマン方面では、侵略者はマキーウカ、プロシチャンカ、ネウシケを砲撃。

ドネツィク州(東部):過去24時間、同州では住民3名が負傷。敵は、イスカンダル、S-300、戦車、多連装ロケットシステム「グラート」で攻撃。砲撃を受けたのは、ピウニチュネ、バフムート、カルリウカ、クラホヴェ、クラマトルシク、アウジーウカ、ホストレ、マロタラニウカ。

クラマトルシクの学校へのミサイル着弾 動画:ドネツィク州軍行政府

ミコライウ州(南部):6日日中、敵はオチャキウ共同体の海上を攻撃。犠牲者なし。また6日、クツルブ共同体の自治体の1つの外で砲撃確認。犠牲者・破壊ともになし。

ヘルソン州(南部):ロシア軍は大規模攻撃を遂行。ウクライナ軍参謀本部の情報では、敵は、衝突ライン上の自治体、とりわけ、オソコリウカ、ゾロタ・バルカ、ドゥドチャニ、アントニウカ、ビロフルドヴェへの火砲砲撃を行っている。ロシア軍は、ヘルソン市を再び攻撃し、水道局と住宅に着弾あり。43歳の従業員が爆発と破片の負傷で死亡。大規模火災が発生し、救助隊が鎮火した。ホラ・プリスタン共同体は、恒常的な砲撃を受けており、民間住宅やアパートが破壊されている。応急支援を行う職員の滞在している建物も破壊された。救急車3台が炎上。運転手1名が負傷。ヘルソン市含む州内の解放された土地での復旧作業が継続。電力事業者は電力供給復旧作業を継続している。通信事業者は、93の基地局、3の移動局の稼働を再開させた。ヘルソン市内では、中央水道が復旧しており、消費者への接続作業が続いている。

その他の地域は相対的に平穏だった。


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