ゼレンシキー宇大統領、イェッテン新蘭首相と会談 防衛支援等協議
ゼレンシキー大統領がキーウでのイェッテン首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は首相に対し、私たちの現状と、一日たりとも止むことのないロシアの攻撃について報告し、そのため、この戦争が続く限り、私たちには毎日安定した支援が必要である。オランダは、最も効果的に機能する支援の例を示している。それは予測可能な年間支援額であり、その毎年30億ユーロという決定に感謝している。また、オランダはPURL(「ウクライナのための優先的装備品ニーズリスト」)プログラムにも投資している。それは防空ミサイル、とりわけ『PAC2』及び『PAC3』の購入を可能にするものであり、私たちにとって極めて重要だ。現在の私たちにとって、これに代わる選択肢はない」と述べた。

また同氏は、ウクライナがオランダと共同で兵器を製造していることにも言及し、「私たちはそれを開始しており、その共同作業を必ず継続し、拡大させていく。とりわけ、これは本日両国間で採択した共同声明にも盛り込まれている。会談では投資、ライセンスの可能性、生産量など、現在優先課題となっている全ての事項について具体的に協議した」と語った。
同氏はさらに、イェッテン氏との会談では、ロシアの侵略に対する正義の確立(侵略犯罪裁判)やロシアの「影の船団」に対する制裁の強化についても協議されたと伝えた。
その際同氏は、「ロシアの戦争は、プーチンが石油で稼ぐ能力に直結している。だからこそ、欧州諸国が、今なお欧州の海に多く存在するロシア産石油を運ぶタンカーの動きを止めることが非常に重要だ。オランダが相応の措置を検討していることを私は知っている。それは法改正かもしれない。(中略)いずれにせよ、私たちは『影の船団』と石油を阻止し、没収するために、あらゆる手段を講じなければならない。そして、それら全てが機能することが重要だ。この件については、フランスや他の国々、欧州委員会とも協議した。決定が必要だ。ロシアに対する制裁も同様だ。第20次制裁パッケージが必要だ」と強調した。
正義の問題に関しては、同氏は、ハーグに設置されているロシアの対ウクライナ侵略犯罪に関する特別裁判所が「今年、組織面で準備が整うこと」への期待を表明した。
加えて同氏は、欧州連合(EU)による900億ユーロの支援拠出に関するオランダの立場に謝意を表明した。同氏は、「今日、イェッテン氏とその問題を提起した。これは私たちにとって代替のない支援であり、ロシアの攻撃からどれだけの命を守れるかは、それに直接左右される。(中略)全ての国が私たちを支持してくれることが重要だ」と述べた。
イェッテン蘭首相は、記者会見時、イランで戦争が続いている間も、ロシアのウクライナへの攻撃は続いており、諸国はキーウへの支援を続けるべきだと発言した。

イェッテン氏は、「ウクライナは建設的なアプローチを示している。しかし、ロシアが行っていることは全て、不可能な要求を突きつけ、総力を挙げて侵略を継続することである。従って、私たちもウクライナの同盟国として、確固たる姿勢で、警戒し、注意を逸らしてはならない。米国及びイスラエルによるイランへの攻撃や、イランによる地域諸国への攻撃といった重要な地政学的出来事が別の場所で起きている時は、特にそれが困難になることがある」と指摘した。
同時に同氏は、「イランで戦争が続く間、ロシアによる対ウクライナ攻撃も継続しており、ウクライナ軍がウクライナの人々を守り続け、戦場で最大限前進できるよう、私たちが十分な武器及び弾薬の供給を確保することが極めて重要だ」と強調した。
そして同氏は、オランダがウクライナに対し、天然ガスの購入、エネルギー施設の修理、機材や発電機の購入資金を含む5億ユーロの支援を提供したことを強調した。同氏はまた、オランダは、防空分野を優先課題に据えつつ、EU内外の国々に対してもウクライナ支援を促し続けると述べた。
同氏はさらに、「オランダはPURLイニシアチブの最大級ドナーの1つであり、7億5000万ユーロを提供している。最近、決定的に重要な防空ミサイル及び『F16』用弾薬の新たなパッケージへの資金提供も行われた」と伝えた。
その他、ゼレンシキー大統領は、イェッテン首相とともに、キーウ市内の戦没者追悼碑で追悼を行ったと報告した。
トップ写真:ウクライナ大統領府