「ウクライナの運命は欧州全体の運命」=メルツ独首相

「ウクライナの運命は欧州全体の運命」=メルツ独首相

ウクルインフォルム
ドイツのメルツ首相は15日、欧州諸国は、特に現在、ウクライナへの支援、とりわけロシア凍結資産の問題において、結束を示す必要があると訴えた。

メルツ独首相がベルリンで開催され、ゼレンシキー宇大統領と共に出席した第8回独・ウクライナ・ビジネスフォーラムの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

メルツ氏は、「私たちは、欧州連合(EU)内でロシアの国家資産の長期凍結を確保していることを非常に喜んでいる。私たちは戦争を継続するためにそうしているのではない。その反対だ。私たちはこの戦争をできるだけ早く終わらせるためにそうしているのだ」と強調した。また同氏は、それはロシアに対し、この戦争を継続することは無意味であるという明確なシグナルを送るものだと強調した。

また同氏は、「私たちは強さを示しており、力の立場からのみ、私たちはこの無意味な戦争を終わらせることができる」と強調した。

そして同氏は、凍結された資産に関して、欧州理事会で政治的合意を達成するための作業が様々な場所で進められていると述べ、それは今解決しなければならない重要な問題だと訴えた。

同氏はその際、「私たちは、全員が参加する解決策を見つけなければならない。私たちは世界に対し、歴史のこのような決定的瞬間に、私たちが政治的利益だけを追求しているのではないことを示すのだ」と述べた。

そして同氏は、2022年2月以降、ロシアがウクライナに対して全面的かつ犯罪的な侵略戦争を続け、さらには「EU全体、大陸全体に対するハイブリッド攻撃」も継続していることを忘れてはならないと訴えた。同氏は加えて、「いまだにこれを疑っている者は、欧州全体が標的にされている、その速度を見るべきだ」と強調した。

同氏はまた、「私たちは、一緒になってはじめて欧州に強固な平和を築くことができる。自由で主権のある政治システムによってだ。東欧のための闘いは中心的な課題である。(中略)主権を持ち、強力なウクライナと一緒でなければ、私たちは安全な欧州を作り出すことはできない。ウクライナの運命は欧州全体の運命のだ」と主張した。

そして同氏は、だからこそ平和達成に関する重要な交渉の瞬間に、欧州の首脳たちをベルリンに招待したのだと述べた。

これに先立ち、14、15日、ウクライナと米国の代表団がベルリンにて和平計画に関する交渉を行っていた。


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