
米ニューヨーク・ポスト、トランプ大統領に対ウクライナ軍事支援の再開を呼びかけ
ニューヨーク・ポストが社説記事を掲載した。
同紙は、トランプ氏は「ウクライナにおける平和への主要な障害がロシアの侵略である」ことを理解していると指摘した。
また記事には、「プーチンは、紛争の『根本原因』が排除されない限り、停戦に同意する準備はないと改めて強調した。彼にとっての『根本原因』とは、ウクライナの存在そのものである。あなたの呼びかけ(編集注:トランプ大統領の停戦の呼びかけ)の後、彼(プーチン)は戦争が始まって以来最大の無人機とミサイルによる攻撃を実行した。大統領、そこでなぜあなたの政権はウクライナを罰しているのか?」と問いかけている。
さらに記者たちは、対ウクライナ支援が米国に何らかの形で損害を与え、国の利益に反しているという見方について、それは真実からかけ離れていると指摘している。記者たちは、一部の米国当局者が米国には十分な武器がないと主張しているが、その多くの武器はすでにウクライナに割り当てられており、その一部はすでにポーランドに到着していることを喚起した。記者たちはそして、ウクライナがその代金を、凍結されているロシアの資産や欧州の支援の一部から支払っており、それが米国企業のさらなる生産を刺激していると指摘した。さらに彼らは、これらの資金が、「ゴールデン・ドーム」などの米国の技術開発に向かう可能性にも言及している。
同時に記者たちは、「しかし、最も重要なのは、ウクライナの運命が米国についてのシグナルを世界に送っていることである。ロシアは(中略)死にゆくテロ国家である。プーチンは、帝国を救う最後の試みとして、自国民の血を流す用意がある。もし私たちが彼の成功を許せば、彼が成功するのを助けてしまえば、それが脅威となるのは欧州だけではない。それは中国に対し、私たちの同盟が不安定であり、私たちの忍耐が短命であることを示すだろう。ロシアと中国は米国に対抗するという1つの戦略的目標を持っている」と指摘している。
記者たちは同時に、「偉大で美しい法律」の可決、他国との貿易協定締結、米国によるイランの核施設への攻撃といった「歴史的な一連の成功」によってトランプ氏を称賛した。さらに彼らは、ロシアの指導者に対しても、それ(対イランのような)と類似の戦術を用いるべきだと強調している。
その際記者たちは、「プーチンは力しか理解しない。米国がウクライナを守る義務を背負わなければ、彼はあなたを侮辱し、無視し続けるだろう。ウクライナの陥落は、誰かのせいにしたり、大したことと説明したりできるような惨事ではない。それは世界を不安定にし、米国を弱体化させ、あなたの大統領職に悪影響を与える。立ち去ってはいけない」と強調した。
写真:ホワイトハウス