「誰にも新しい国境線を引く権利はない」=ショルツ独次期首相、露の対宇侵攻脅威に発言

「誰にも新しい国境線を引く権利はない」=ショルツ独次期首相、露の対宇侵攻脅威に発言

ウクルインフォルム
8日にドイツ首相への指名が見込まれているドイツ社会民主党(SPD)のオラフ・ショルツ氏は、ロシア連邦によるウクライナ侵攻は受け入れられないものだと発言した。

7日、ショルツ氏が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ショルツ氏は、「欧州の安全と協力は、国境不可侵や(中略)の原則に基づいている。誰も新しい国境線を引く権利を持たないという点が、非常に重要だ」と述べ、その原則に違反するものは代償を払うことになると指摘した。

同氏はまた、欧州諸国や米国、その他の多くの国々が現在のウクライナ国境沿いのロシア軍の集結を憂慮しているとし、ドイツも情勢を非常に注意深く追っていると発言した。同氏は、「ウクライナへ脅威をもたらす状況は受け入れられないということが、非常にはっきりと理解されなければならない」と強調した。

加えて同氏は、独仏宇露4国からなるロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う「ノルマンディ・フォーマット」の協議が活性化することへの期待を表明した。また同氏は、EUでも本件は議論されているし、バイデン米大統領が本日プーチン露大統領と本件について話をすると述べた。

しかし、ショルツ氏は、記者から、現在のロシアの行動への対応として、独露間新天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」プロジェクトを停止する可能性について質問された際には、その質問に直接には返答せず、ドイツはウクライナのガス輸送の役割を維持すること、ウクライナを通じたガス輸送の契約延長を求めていくとのみ発言した。

これに対して、「ノルド・ストリーム2」に批判的な緑の党の共同代表であり、次期政権にて副首相兼経済・エネルギー・環境相に任命させる予定のロベルト・ハーベック氏は、「ノルド・ストリーム2」プロジェクトはまだ認可されておらず、現在ドイツ法とEU法への適合性の調査が行われているところだと発言した。ハーベック氏は、「私たちは、その調査の間、ウクライナを巡る外政状況と沈静化へ向けた欧州の持つ可能性をいかに合致させるかにつき、政治的観点から話をしていく」と発言した。

ハーベック氏はさらに、今年の春、現在と同様にロシア軍の集結が確認されていた際に自身がウクライナを訪問したことを喚起した。同時に同氏は、現在はさらにウクライナ東部での情勢激化が加わっており、停戦違反が起こり、ほとんど毎日ウクライナ兵が死亡していると述べつつ、自身が以前提案したもののドイツ国内で支持が得られなかった、防衛目的の武器と地雷除去用のものをはじめとする防衛用機材をウクライナへ供与する案を喚起した。

同氏は、「ウクライナにおける現在の状況については、決定は外交的に見出されるべきである。欧州の全ての努力は、さらなる攻撃的軍事紛争、別の次元の紛争を看過しないことが目的であるべきだ」と発言した。


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