ポロシェンコ前大統領とバイデン前米副大統領の「音声記録」疑惑 議長は「治安機関が対応すべき」

ポロシェンコ前大統領とバイデン前米副大統領の「音声記録」疑惑 議長は「治安機関が対応すべき」

ウクルインフォルム
19日、国内報道機関は、最高会議議員のアンドリー・デルカチ氏が、あたかもバイデン前米副大統領がポロシェンコ前大統領に影響力を行使していた証拠とする音声記録を公開したと報じた。これにつき、ドミトロー・ラズムコウ最高会議(国会)議長は、治安機関が対応すべきと発言した。

同日、ラズムコウ議長が112ウクライナ局出演時に発言した。

ラズムコウ議長は、「残念ながら、私は番組を全て見ることはできていないが、その残りかすについては…、その情報は、軽めに言っても、印象的なものだ」と述べつつ、「しかし、治安機関が対応しなければならないことは100%確実であり、私の考えでは、特殊機関が対応しなければならない。一国民である私にとっての主要な疑問は、それが本物であるかどうかだ。本物であるなら、その悪影響は、『厳しい』以上のものとなる」と発言した。

また、議長は、現時点ではその音声記録に関しては、「回答」より「疑問」の方が多いと発言した。

議長は、「すでに議会には、メディアが報じた問題を評価、検討することに関係した、一時的捜査委員会設置のイニシアティブがある」と指摘した。

これに先立ち、同日、国内報道機関が、アンドリー・デルカチ最高会議議員(無所属)が、あたかもバイデン前米副大統領がポロシェンコ前大統領に影響力を行使している証拠であると主張する音声記録を公開したと報じていた。

デルカチ氏は、この音声記録を、調査報道を行う記者から入手したと述べ、音声記録自体はポロシェンコ氏本人が作成したものだと述べている。

デルカチ氏は、この音声記録における一つ目の話題は、2015〜16年の「ブリズマ社の汚職スキーム維持と10億米ドルの交換」に関する両者の会話だと主張しており、とりわけ「『ブリズマ社捜査を行っていた』ヴィクトル・ショーキン当時検事総長の解任の必要性」について話されていると指摘。

デルカチ氏はまた、10億ドルはポロシェンコ氏とつながりのある企業による軍事関連調達を使途としていたと主張した。

デルカチ氏は、記録上の二つ目の話題は、2016年の最高会議与党連合の崩壊と選挙に関するものと主張。更にデルカチ氏は、バイデン氏は大型国営企業の監査委員会を通じて影響力を行使していたとも述べている。

デルカチ氏は、「私たちは、獲得した何時間にもわたる全ての記録を、国家反逆罪容疑と検事総局への国際的汚職の事実の指摘とともに提出した。刑事捜査登録のためだ」と述べていた。


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