G7導入のロシア産石油の価格上限設定は維持されるべき=欧州委員会副委員長
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のドンブロフスキス上級副委員長兼欧州委員(貿易担当)は10日、EUは、中東紛争を背景に国際的な供給の混乱が生じている中でも、G7が導入したロシア産石油の価格上限設定を維持すべきだとの立場を堅持していると発言した。
ドンブロウスキス欧州委員がブリュッセルで開催されたEU経済・財務相理事会後の記者会見で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
産油国に対する制裁緩和を拡大するという米国の構想に関して質問されると、ドンブロウスキス氏は、石油や天然ガスの価格の上昇はロシアに予期せぬ収益をもたらす可能性があるため、ロシアへの圧力を継続すべきであるとのEUの立場を改めて表明した。同氏はその際、「そのため、G7の制限を厳格に遵守し、ロシアの軍事収益を制限するために、潜在的に(編集注:影の船団に対する)海運サービスの全面禁止へ移行するかもしれないことが非常に重要だ」と指摘した。
同氏はまた、「その逆(編集注:の対応)は自己破壊的となる。それはロシアの戦争遂行能力を強化し、ウクライナを弱体化させ、私たちのウクライナ支援を損なうだけでなく、米国やイスラエルがイランで達成しようとしている目標をも損なうことになる。なぜなら、ロシアもまたイランの軍事努力を支援していることを私たちは知っているからだ」と強調した。
さらに同氏は、ロシアによる石油供給に対するG7の価格上限設定の影響評価に触れ、それがロシアの輸出量に実質的な変化をもたらしておらず、したがってそれは市場を混乱させていないと指摘した。同時に同氏は、その一方で、これらの石油輸出量でロシアの収益は制限されており、その意味で、この価格上限設定は実際に石油価格の抑制に寄与し得ると述べた。