米国、ウクライナへの新たな3億ドル軍事支援発表

米国、ウクライナへの新たな3億ドル軍事支援発表

ウクルインフォルム
米国のサリヴァン大統領国家安全保障問題担当補佐官は12日、総額3億ドルからなる対ウクライナ安全保障支援を発表した。高機動ロケットシステム「ハイマース」や榴弾砲砲弾などが含まれている。

サリヴァン補佐官が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

サリヴァン氏は、「今日、バイデン大統領を代表して、私は、ウクライナの緊急のニーズを満たす武器や装備品からなる、総額3億ドルの緊急安全保障支援パッケージを発表する」と発言した。

同氏はまた、今回の支援は昨年の国防総省がすでにウクライナに送られた武器を補充する契約からのコスト削減のおかげで見出せたものだと説明した。その際同氏は、これが米軍の戦闘能力に影響を及ぼすことはないとも述べた。

同氏は、今回の支援パッケージには、多くの砲弾、「ハイマース」用のロケット「GMLRS」が含まれると述べた。

そして同氏は、「これは、ウクライナがロシアからの攻撃を受ける中で防衛線を維持し、ウクライナ東部と他の地域で続くロシアの攻勢を撃退するために是が非でも必要な支援である。これら弾薬は、ウクライナの武器を一定期間支えることを可能とするが、しかしそれは短期間でしかない」と強調した上で、改めて米議会にウクライナ支援を喫緊に採択するよう要請した。

同日米国防総省はウェブサイトで、今回の支援の内訳を公表した

同発表によれば、今回の支援に含まれているものは以下のとおり。

・対空ミサイル「スティンガー」

・高機動ロケットシステム「ハイマース」用追加弾薬

・155ミリ口径砲弾(高爆発弾およびクラスター弾を含む)

・105ミリ口径砲弾

・対戦車ミサイルシステム「AT-4」

・小火器弾薬

・障害物除去用弾薬、予備部品、メンテナンス、その他の付属装備品

ゼレンシキー宇大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、今回の支援につき謝意を伝えた

ゼレンシキー氏は、「バイデン米大統領、ホワイトハウス、議会、米国国民に、ウクライナの榴弾砲、対戦車兵器、防空の喫緊のニーズを満たす55回目の総額3億ドルの防衛支援につき感謝する。155ミリ・105ミリ口径の榴弾砲砲弾、対空ミサイル『スティンガー』、高機動ロケットシステム『ハイマース』用弾薬、対戦車システム、その他装備品は、戦場と平和な町とインフラの防衛のために極めて重要だ。砲弾1つ1つが毎日ロシア占領軍の攻撃を受けているウクライナ人の命を守るのだ」と書き込んだ。

そして同氏は、バイデン大統領が合意を実現していることを評価した上で、「私たちの共通の勝利を近付けるウクライナへの追加支援を確定する決定を米議会ができるだけ早く採決することを期待している」と伝えた。

なお、米国の対ウクライナ安全保障支援は昨年12月以来の2か月半ぶりとなる。


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