ドイツの表記参考図書、ウクライナの首都「キーウ」の独語表記をKiewからKyjiwへ変更
ウクルインフォルム
ドイツで最も権威のあるドイツ語による正しい表記を確認するための参考図書「Duden」において、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の表記をKiewからKyjiwへ変更した。
22日、クリムキン・ウクライナ外相が自身のフェイスブック・アカウントにて伝えた。
クリムキン外相は、「以前は、残念ながら、この書籍にてウクライナの首都名はロシア語からの転写のみが掲載されていた。しかし、今、ドイツ語圏の国々においても、ウクライナの首都名変更キャンペーン #KyjiwKeinKiew(キーウはキエフじゃない、の意)を開始できるあらゆる根拠を得ることができた。言語とは、常に発展するものである」と書き込んだ。
クリムキン外相は、ドイツ語圏で暮らすウクライナ人や親ウクライナの住民に対して、ウクライナの地名を正しく表記する流れを支持するよう呼びかけた。
外相は、「ウィーンやベルリン、ミュンヘンの空港からキーウへ飛行機で帰る時、ドイツ語話者の友人たちが到着先の町を私たちが発音するように定めてくれたら、国に帰るのがより楽しくなるであろう。みんなでウクライナ語についての言語上の不正義を正していこうではないか」と書き込んだ。
これまでの報道にあるように、昨年、ウクライナ外務省は、外国の主要マスメディアに対して、ソーシャルメディアなどで、ウクライナの首都名をKievではなくKyivと表記するよう勧告するオンライン・キャンペーン「#CorrectUA」を展開していた。
これまでにも、ポーランドのワルシャワ空港やイギリスのルートン空港、ハンガリーとエストニアの首都のブダペストやタリンの空港でKyivが使われるようになったと報告されている他、英ガーディアン紙も同様の変更を適用したと報じられた。