新たな紛争によってウクライナから関心が逸れる事態は看過できない=イェッテン蘭首相
イェッテン首相がオランダ議会で開かれたウクライナ情勢に関する討論会の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
イェッテン氏は、「この戦争を視野から逸らす権利は私たちにはない。この戦争は私たちの優先課題であり続けなければならない。ウクライナに関する討論の際にいつもそうであるように、本日もここにコスティン駐蘭ウクライナ大使が出席していることを嬉しく思う。約2週間半前、私は大使と共にキーウを訪問し、(ゼレンシキー)大統領や(スヴィリデンコ)首相と会談を行った。しかし、最も重要だったのは、ロシアの侵略がウクライナ社会にどのような影響を与えているかを自身の目で見たことだ」と発言した。

また同氏は、この冬、ウクライナがロシアによるエネルギーインフラなどへの絶え間ない攻撃にさらされたことを喚起し、「ただでさえ困難な冬がさらに過酷なものとなった」と指摘した。
同氏はさらに、「他の出来事によって、この長引く戦争に対するいわゆる『疲れ』が生じ、新たな紛争が私たちの関心を逸らしてしまうリスクがある。しかし、それは看過できない。今日、議会においてこの理解が共有されていることを嬉しく思う。疲れに屈せず、注意を失わず、オランダ及び欧州がウクライナが耐え抜くのを支援するために全力を尽くすことが私たちの義務だ」と述べた上で、戦争の犠牲となっているのは軍人だけでなく、子供や家族全員を含むウクライナの民間人もだと強調した。
そして同氏は、ウクライナ支援における2つの主要戦略として、軍事・財政支援の継続と公正かつ永続的な平和を実現するためのロシアへの圧力強化を挙げた。
同氏は加えて、制裁政策の重要性と欧州連合(EU)における団結維持の必要性を特に強調した。そして同氏は、ウクライナへの財政支援を阻止しようとするハンガリーの試みを批判し、合意済みの資金を早期に拠出することの重要性を訴えた。その際同氏は、「ウクライナへの財政支援、特にEUで合意された900億ユーロのパッケージを確保することが極めて重要だ。ハンガリーによるこれらの資金の妨害の試みは容認できない」と強調した。

その他同氏は、ハンガリーからロシアへの情報流出の可能性について、「現時点では証明されていないが、もし確認されるなら、それは絶対に容認できない。短期的には、政治的及び外交的な圧力が引き続き最も有効である」と指摘した。