ジュネーブでの協議にはEU代表も出席=報道
ウクルインフォルム
23日にスイスで行われる予定の米国の「和平案」に関する協議には、欧州連合(EU)と英国の代表者が参加する。
国家安全保障(首脳)補佐官レベルで行われるこの協議には、フランス及びドイツの代表者も出席する。ポリティコが報じた。
EUは、欧州委員会委員長のビョルン・ザイベルト官房長と欧州理事会議長のペドロ・ルルティ首席顧問が代表するという。
ポリティコの情報によると、欧州当局者は、特にドネツィク州の領土をロシアに譲渡することを想定する案の一部を見直し、代わりに停戦条件を策定するために、現在のコンタクト・ラインから議論を出発させることを提案するだろうとのこと。
ウクライナ及びその欧州のパートナーたちは、武力の圧力の下で領土を譲歩するという要求を断固として拒否している。NATO及びEUは、そのようなシナリオはプーチン氏をさらなる侵略行動に駆り立てるだけであると主張している。
22日、欧州、日本、カナダの首脳たちは、トランプ氏の和平案を緊急に議論し、ウクライナのゼレンシキー大統領と立場を調整するために、ヨハネスブルグでのG20サミット中に会合を開いていた。
その際首脳たちは、米国の「和平案」は和平合意の基礎とはなり得るが、追加作業が必要なものだと述べる共同声明を発表している。
ウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は同日、ウクライナと米国の政権高官は近日中に将来の和平合意の要素についてスイスで協議を始めると発言した。
英国のスターマー首相も同日、ウクライナのパートナー国は23日にスイス・ジュネーブで開催される和平協議に焦点を合わせていると発言した。
マクロン仏大統領は22日、米国による露宇戦争の和平案は、ウクライナの主権と欧州の安全保障の観点から一部の項目が受け入れられないため、追加作業と欧州パートナーとの調整が必要だと指摘した。
写真:freepic