セルビアはウクライナの領土一体性を支持しており、復興を支援する準備がある=ヴチッチ大統領
ヴチッチ大統領が同日オデーサで開催された第4回「ウクライナ・南・東欧サミット」でのスピーチの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヴチッチ氏は、ウクライナ人はおそらく大きな支援についての言葉にはうんざりしているだろうと述べ、結局のところは全てウクライナ自身がどのように解決するかにかかっていることだと発言した。
そして同氏は、「私は、国を代表して、セルビアは国連憲章と国際法の遵守において堅固で揺るぎない姿勢であり続けているということが言える。それは、国連に最重要原則として認められている領土一体性の保護も含まれる。私たちは常にそれを支持してきたし、すでに述べたように、堅固であり続ける。私は、ある意味で、それはウクライナにとっても有益かもしれないと思っている」と発言した。
ウクライナ・南・東欧サミット 写真:大統領府
また同氏は、ウクライナに停戦が訪れるのか、それとも「別の何か」が生じるのかは、ウクライナの大統領と国民次第だと発言した。
同氏はそして、「ゼレンシキー大統領、私は、1つか2つの町、あるいは、小さな地域を復興するにあたって、あなたの支持を得たい。私は、ウクライナの人々にとって、それが具体的な支援の明確なあらわれとなると思う」と伝えた。
さらに同氏は、ウクライナは常にセルビアからの人道支援と領土一体性支持をあてにして良いと補足した。
その上で同氏は、「私たちはあなた方の声に耳を傾け、私たちがどうしたら役に立てるか、あなた方を支えられるかについて見てみる準備がある。私は、私たちが、多くの言葉なく、もう少しウクライナ国民のために何かできることを期待している。なぜなら、ウクライナ人は確かにそれに値するからだ」と発言した。
その他、ゼレンシキー宇大統領は同日、フェイスブック・アカウントで、ヴチッチ・セルビア大統領と会談したことを報告した。
ゼレンシキー氏は、ヴチッチ氏が初めてウクライナを訪問したことに言及し、「ここウクライナに来て、戦争を自分の目で見ることは実に重要なことだ」と強調した。
さらに同氏は、両者は両国の欧州連合(EU)加盟に向けた相互支持、二国間協力、ウクライナ復興について話し合ったと伝えた。そして同氏は、「復興支援、ウクライナの複数の自治体の復興支援を引き受けのイニシアティブに感謝する。それは本当に効果的な支援フォーマットであり、良い結果に期待していく」と伝えた。
そして同氏は、セルビアによるウクライナの主権と領土一体性への支持に感謝していると伝えた。
なお、同日オデーサで第4回「ウクライナ・南・東欧サミット」が開催された。
写真:大統領府