「ロシアは南・東欧の全ての国にとって脅威」=ゼレンシキー宇大統領

「ロシアは南・東欧の全ての国にとって脅威」=ゼレンシキー宇大統領

写真・動画
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、ロシアは南欧・東欧の全ての国にとって脅威の主要な源泉だと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日オデーサで開催された「ウクライナ・南・東欧」サミットでの開会時のスピーチの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私たちの地域は、ロシアにとって混沌を作り出すための主要な標的の1つだ。私たちはこれまでにもそれを見てきた。ロシアはルーマニアの世論に影響を与えた。30年間にわたり、ロシア連邦はモルドバを不安定な状態に保ち、完全に服従させようと試みてきた。彼らは同じことをあなた方の国々でも行おうとしている。資源、主権、そして時には歴史さえも奪おうとしている。だからこそ、親露オリガルヒ勢力ではなく、欧州的モルドバを支えることが、私たち全員にとって極めて重要な課題である。ウクライナについても同様だ」と発言した。

ウクライナ・南・東欧サミット 写真:ウクライナ大統領府

また同氏は、ロシアはウクライナを1つの国としては認識しておらず、「資源の供給源であり、次の侵攻のための橋頭堡にすぎない」とみなしていると指摘した。

同氏はさらに、「この地域の私たち全員が、同じ破壊の源泉と事を構えている。今日、私は3つのことに焦点を当てることを提案する。防衛、結束、そして真の発展だ。私たちは皆、プーチンがこの戦争の終結を望んでいないことを目にしている。彼は、戦いを続け、隣国を支配している間は、政治的に生き残れると信じている。しかし、彼が何を信じようと、私たちの課題は、ロシアに戦争以外の手段での平和と政治的生存を模索させることである。それは十分に可能だ」と発言した。

その他同氏は、ウクライナの防空システムと無人機の強化に言及した。その際同氏は、「私たちはウクライナにとって最善のものを必要としている。ロシアの攻撃から私たちの都市、私たちの地域を守るため、そしてロシアに戦争の真の代償を感じさせるためにだ。防空システムと無人機が極めて重要だ」と訴えた。

また同氏は、今回のサミットがロシアが破壊したがっている都市、オデーサで開催されていることを指摘した。同氏はその際、「私たちは今、美しい町にいるが、この町はロシアの標的の1つである。ロシアは、他の多くの私たちの都市や村を破壊したのと同じように、オデーサも破壊したがっている。当然、今は防衛が必要だが、それ以上には、二度とこのようなことが繰り返さないようにする長期的な保証が必要だ。だから、私は皆に、この戦争が終わった後の安全の保証を策定するよう呼びかける。それは単なる願望ではない。現実的な必要性なのだ。防空からサイバー脅威まで、私たちは真の抑止と対応の手段を必要としている」と主張した。

加えて同氏は、今回オデーサで開催された第4回ウクライナ・南・東欧サミットに参加したパートナーたちに謝意を表明し、彼らの存在がロシアの地域不安定化の試みに対する共通のシグナルとなっていると強調した。そして同氏は、このような協力の形の重要性を強調した上で、これをさらに発展させる必要があると述べた。

なお、同日オデーサで開催された「ウクライナ・南・東欧サミット」は第4回目。第3回目は、2024年10月9日にクロアチアのドブロヴニクで開催されていた。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2025 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-