
トランプ米大統領、ウクライナによるクリミア占領承認拒否を「有害だ」と発言
トランプ大統領がソーシャルメディア「トゥルースソーシャル」に投稿した。
トランプ氏は、「ゼレンシキー宇大統領はウォール・ストリート・ジャーナルの一面で、『ウクライナはクリミアの占領を法的に認めることはない。そこには議論の余地はない』と自信満々に語った。その発言は、ロシアとの和平交渉にとって非常に有害だ。なぜなら、クリミアはすでに何年も前、オバマ大統領の時代に失われたのであり、それは議論の対象ですらない」と書き込んだ。
同時に同氏は、誰もクリミアをロシア領として認めろとは求めていないとも指摘した。
そして同氏は、「しかし、クリミアが欲しいのなら、どうして彼らは11年前それがロシアに一発の銃声もなく渡された時に戦わなかったのだ?」と主張した。
同氏は加えて、クリミアにはそれより何年も前からロシアの潜水艦基地があったと指摘した。
その上で同氏は、「ゼレンシキー氏のような挑発的な発言がこの戦争の解決を非常に難しくしているのだ。彼には自慢できることは何もない! ウクライナにとっての状況は凄惨だ。彼は、和平か、さらに3年戦って国全体を失うのかである」と書き込んだ。
その際同氏は、「私にはロシアと何の関係もない」となぜか強調した上で、しかし「週平均で5000人が理由なく命を落としている、ロシアとウクライナの兵士を救いたいのだ」と指摘した。
同氏はそして、ゼレンシキー氏の発言は「『殺戮の戦場』を長引かせるだけであり、それは誰も望んでいない」と強調した。
加えて同氏は、「私たちは合意に非常に近いところまで来ている(編集注:ママ)が、『カードのない男』が良い加減にそれを実現すべきなのだ。私は、ウクライナとロシアが『完全な混乱』から抜け出すのを助けられることを待ち望んでいる。こんな戦争は、私が大統領であれば決して始まらなかっただろう!」とまとめている。
これに先立ち、22日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナは法的にロシアによるクリミアの占領を認めないと発言していた。
写真:ホワイトハウス