
「ロシアが侵略国であることが明白だから」=中込日本大使、日本の人々のウクライナ支持の水準の高さを説明
ウクルインフォルム
中込正志駐ウクライナ日本大使は27日、日本におけるウクライナ支持の水準が安定して高いのは、日本社会において、ロシアが侵略国であり、ウクライナがその犠牲国であることについての明確な理解があるからだと説明した。
中込大使が、ウクルインフォルムでの書籍『ロシア・ウクライナ戦争 戦争のある日常を生きる』のプレゼンテーションの際に、記者からの質問に答える形で発言した。
中込大使は、露宇戦争が始まってから、あるタイミングで中東での紛争に日本の人々の注意がいくらか移ったことを喚起した。
その際中込氏は、「しかし、ロシアの対ウクライナ戦争と違い、そこでの状況は黒と白ではなく、日本の人々が理解するにはかなり難しいのだ。日本人にとって、ロシアが侵略国、つまり悪の側で、ウクライナが犠牲国なのは明白だ。その点で全てがはっきりしており、彼らはそのことを確信している。だから、ロシア・ウクライナ戦争のニュースを追い、状況を把握することははるかに容易なのだ」と説明した。
また同氏は、日本の置かれた安全保障環境が非常に複雑であると指摘し、その文脈で日本の石破茂首相による「今日のウクライナは、明日の東アジアかもしれない」というフレーズを喚起した。
その上で同氏は、「私は、だからこそ日本人はウクライナをこれほど強く支持しているのだと思っている」と指摘した。