プーチン氏が公開したのはウクライナに関する偽ナラティブ論文=ウクライナOSCE代表

プーチン氏が公開したのはウクライナに関する偽ナラティブ論文=ウクライナOSCE代表

ウクルインフォルム
ウクライナOSCE常駐代表部は、ロシア連邦のプーチン大統領が公開したウクライナに関する論文につきコメントした。

15日、ツィンバリュク駐ウィーン国際機関ウクライナ常駐代表がOSCE常設理事会の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ツィンバリュク氏は、7月12日にプーチン露大統領が公開したのは「ウクライナに関するロシアの偽ナラティブをかき集めた長い論文」だと指摘した。

同氏は、「私は、その論文から一つだけ文を引用したい。『私は、ウクライナの主権はロシアとのパートナーシップにおいてのみ可能であると確信している』。これは、主権に関するかなり興味深いコンセプトではないだろうか?」と発言した。

同氏はまた、プーチン氏は、「ロシアが2014年にウクライナに対して軍事侵攻を開始し、その結果、ウクライナ領の一部が一時的に占領され、併合の試みを受け始めてから、ウクライナがロシアとのいわゆる『パートナーシップ』を求めなくなっていることに失望し続けているのだ」と指摘した。

そして同氏は、「つまり、ロシアは、侵略を続けながら、いわゆる『平和への強制』がうまくいくことを期待しているわけだ」と発言した。

これに先立ち、12日、プーチン露大統領は、「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性」と題する論文を公開していた。その論文は、「ロシア人とウクライナ人は一つの民である」とする従来の同氏の主張から始まっている。またプーチン氏は、「ロシアとウクライナの間にここ数年で生じた壁」を「悲劇のような大きな苦しみ」だと形容し、その責任は、ウクライナ人自身が自ら犯した過ちと外部勢力による「目的を持った活動」にあると主張している。

ゼレンシキー大統領は、ウクライナ人とロシア人は、「確実に一つの民ではない。それぞれに自らの道がある」と発言している


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