検事総局、ユシチェンコ元大統領の全資産凍結を裁判所に要請

検事総局、ユシチェンコ元大統領の全資産凍結を裁判所に要請

ウクルインフォルム
検事総局のセルヒー・ホルバテューク特別捜査局局長は、ヴィクトル・ユシチェンコ元大統領の資産を凍結するよう要請する文書を裁判所に送付した。

5日、ホルバテューク局長がウクルインフォルムの記者に伝えた。

同局長は、「検察は、ヴィクトル・ユシチェンコ元大統領の全資産凍結に関する要請文書を裁判所に送付した」と発言した。

同局長は、現時点では本件の裁判審議については何も定められていないと補足した。

なお、これに先立ち、6月5日、検事総長が、2007年に国家資産リストから外された大統領住居「メジュヒルヤ」捜査の一環で、ユシチェンコ元大統領に対して容疑を伝達したと伝えていた。

その際、セルヒー・レシチェンコ最高会議議員は、ユシチェンコ元大統領には、特別大規模な資産の横領・喪失あるいは職権乱用による資産使用の容疑が言い渡されたと伝えていた。同議員は、ユシチェンコ元大統領はヤヌコーヴィチ元大統領との談合で、大統領住居「メジュヒルヤ」の所属を意図的に国務運営局から閣僚会議管轄に変え、閣僚会議はこの「メジュヒルヤ」を国営企業「ウクライナの地盤」の地位に変え、この国営企業が住居そのものをドネツィクの実態のないペーパーカンパニーに渡したのだと説明した。その後、ヤヌコーヴィチ氏は、メジュヒルヤ敷地に個人資産を集中させ始めたのだという。

ユシチェンコ元大統領は、この容疑を否定しており、また検事総局捜査官に利益相反がみられると指摘していた。

ヴィクトル・ユシチェンコ氏は、ウクライナの第3大統領であり、同職を2005年1月23日から2010年2月25日まで務めていた人物。

写真:エリダル・サラフマン、ウクラインシカ・プラウダ通信


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