ロシア軍は近い将来にドンバス地方を完全制圧できない=パリサ宇大統領府副長官

ロシア軍は近い将来にドンバス地方を完全制圧できない=パリサ宇大統領府副長官

ウクルインフォルム
ウクライナのパリサ大統領府副長官は、ロシアの今年の主な注意はウクライナ東部ドンバス地方の制圧だが、近い将来に同地方全域を制圧することはできないとの見方を示した。

パリサ大統領府副長官がRBKウクライナとのインタビューの際に発言した

パリサ氏は、ロシアは常に侵攻計画、特にその履行期限を変更していると指摘した。

同氏はその際、「間違いなく、今年の彼らの主な注意はドンバス地方に集中するだろう。また、彼らにとって有利な条件が生じれば、オレクサンドリウカ及びザポリッジャ方面全域といった、南部方面でも努力を展開、増強させていくだろう」と述べた。

また同氏は、ロシア側の意図には、ハルキウ州、スーミ州、チェルニヒウ州における「緩衝地帯」の設置、ザポリッジャ州及びヘルソン州の制圧の試みのための条件整備、そして長期的にはミコライウ州及びオデーサ州を制圧するという侵略的な野心の実現が含まれていると指摘した。

さらに同氏は、「彼ら(編集注:ロシア)の計画には、非承認(編集注:「国家」の位置する)トランスニストリア側からヴィンニツャ州に緩衝地帯を設置するという項目さえ現れた。このような性質の計画が彼らのところで確認されたのは初めてのことだ。率直に言えば、この点でパニックになるべきではない。なぜなら、現時点では彼らにこれら全ての意図を実現するための戦力があるとは私は見ていないからだ」と語った。

同氏はそして、ロシア軍によるドンバス地方制圧の可能性を評価した上で、近い将来にロシア軍がドネツィク州全域を制圧することはできないと指摘した。

その際同氏は、「例えば、昨年の前線全体の統計を見れば、占領された私たちの領土の1平方キロメートルあたり、平均で約120人の敵の死傷者が出ている。主力攻撃の方面、昨年であればポクロウシク方面では、制圧された領土の1平方キロメートルあたり(編集注:ロシア側に)約160人の死傷者が出ていた」と説明した。

加えて同氏は、リマン方面の一部からオレクサンドリウカ方面に至るドネツィク州内における2026年第1四半期の統計を引用し、「現在のところ、ドネツィク州における1平方キロメートルの占領につき、彼ら(編集注:ロシア軍)の死傷者は316人に上っている。つまり、昨年と現在の主力攻撃方面を比較すると、ほぼ2倍の増加となっているのだ。そして、ドンバス地方の衝突ラインにおける彼らの平均的な損耗は、約3倍に増えている」と強調した。

その他同氏は、ロシアはドンバス地方制圧に関する声明を、交渉戦術として「彼ら自身が全てが順調なわけではないと感じている瞬間」に用いていると指摘した。

写真:大統領府


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