ロシア軍、ウクライナをミサイルと無人機で再び大規模攻撃 各地の被害報告
首都キーウの被害については、トカチェンコ・キーウ市軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した。
トカチェンコ氏は、「最新情報では、負傷者数は5人に増加した」と伝えた。
また国家非常事態庁は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市内のスヴャトシンシキー地区にて、無人機の破片の落下で、5階建て集合住宅が複数損傷したと報告した。
中部ジトーミル州では、ブネチュコ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の攻撃で児童1名が死亡、他5名の住民が負傷したと報告した。
ブネチュコ氏は、「ジトーミル州は、2日連続で敵の空撃を受けている。暫定情報では、本日未明州内で、巡航ミサイルと自爆型無人機のいくつかの着弾ないしは破片の落下が確認されている」と伝えた。
同氏はまた、攻撃により民家、民間企業が複数、商店1軒が損傷したと書き込んだ。
さらに同氏は、病院に搬送されていた2021年生まれの児童が亡くなったと報告した。
西部フメリニツィキー州では、チュリン州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の攻撃により住民1名が死亡し、また州内で停電が発生していると報告した。
チュリン氏は、「敵の攻撃で、1953年生まれの方が亡くなった。また攻撃により、停電が確認されている」と伝えた。
南部オデーサ州では、キペル州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の無人機攻撃により、エネルギー・インフラ、港湾インフラ、交通インフラ、産業インフラ、住居インフラの施設が損傷したと報告した。
キペル氏は、「未明、敵はオデーサ州南部を自爆型無人機で再び大規模に攻撃した。被害を受けた地区では、エネルギー・インフラ、港湾インフラ、交通インフラ、産業インフラ、住居インフラの損傷が確認されている」と伝えた。
キペル氏はまた、攻撃により、1地区で民間の貨物船と倉庫が損傷、さらに2階建ての住宅の屋根で火災が発生し、ガレージが損傷したと報告した。
さらに同氏は、州内の別の地区では、攻撃により民家122軒の窓や屋根が損傷し、また集合住宅3棟の窓ガラスも割れ、倉庫も損傷したとしつつ、負傷者は出なかったと伝えた。
同時に同氏は、攻撃を受けた地区で停電が発生していると報告した。重要インフラについては発電機によって電力が供給されているとのこと。
西部リヴィウ州では、コジツィキー州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、今回の攻撃で州内の重要エネルギー・インフラ施設に着弾があったと報告した。
コジツィキー氏は、「本日未明、敵は攻撃型無人機でリヴィウ州の重要エネルギー・インフラ施設を攻撃した。残念ながら、被害が出ている。占領軍が望むよりもはるかに小さい被害となったことにつき、防衛者たちに感謝している」と書き込んだ。
西部リウネ州では、コーヴァリ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の大規模攻撃によるエネルギー施設の損傷で、州内約30万世帯で停電が発生していると報告した。
コーヴァリ氏は、現在電力業者が電力供給の復旧に取り組んでいるところだとし、重要インフラ施設への送電は代替供給源によって確保されていると伝えた。
同氏はさらに、今回の攻撃で住宅2軒、経済施設3軒、自動車3台が損傷したとしつつ、州内に死傷者は出ていないと報告した。
北部チェルニヒウ州では、国家非常事態庁がフェイスブック・アカウントにて、州内のノウホロド=シヴェルシキー地区とプリルーキ地区にて重要インフラ施設が損傷したと報告した。
同庁は、「過去24時間で、ロシア軍は無人機でチェルニヒウ州を攻撃。攻撃により、ノウホロド=シヴェルシキー地区及びプリルーキ地区で、個人住宅、重要インフラ施設、民間施設が損傷した」と伝えた。犠牲者は出ていないとのこと。
北部スーミ州では、フリホロウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の無人機による大規模攻撃により、州内北部地区で停電が発生したと伝えた。
フリホロウ氏は、「本日未明スーミ州北部が敵無人機の大規模攻撃を受けた。ロシアの無人機はショストキネ地区の民間インフラを攻撃した。また、コノトプ地区でも着弾がある」と書き込んだ。この攻撃により、停電が発生しているという。同時に、州内に死傷者は出ていないとのこと。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、22日夜から23日朝にかけて、ロシア軍は合計673点の無人機とミサイルで攻撃を仕掛けたと報告した。
空軍は、22日18時以降、以下の無人機とミサイルにより攻撃が行われたと伝えた。
・無人機635機(内約400機が「シャヘド」)
・空中発射型弾道ミサイル「キンジャル」3弾
・巡航ミサイル「Kh101/イスカンデルK」35弾
この内、23日11時30分時点で、以下621点を撃墜した、ないしはジャミングにより飛翔を停止させたと報告されている。
・無人機587機
・「Kh101/イスカンデルK」34弾
また、「キンジャル」3弾は目標に到達しなかったという。
同時に、ミサイルと無人機39機が21か所に着弾、8か所に破片が落下したと報告されている。
報告時点では、敵の無人機の攻撃が継続していると警告されている。