アムネスティのウクライナ軍報告書をゼレンシキー宇大統領等が非難

アムネスティのウクライナ軍報告書をゼレンシキー宇大統領等が非難

ウクルインフォルム
国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は4日、ウクライナ軍がロシアの侵略を撃退する際に学校や病院を含む住宅地に拠点や武器を設置し、民間人を危険に晒しているとする報告書を発表。これに対して、ゼレンシキー大統領をはじめとする、ウクライナ政権関係者らが非難の意を表明している。

ゼレンシキー宇大統領は、4日夜の動画メッセージにて本件についてコメントした

ゼレンシキー氏は、4日の8名の民間人死者を出したロシア軍による東部ドネツィク州トレツィクのバス停への砲撃につき喚起し、それはロシア軍の意図的な攻撃であり、テロ行為であり、人々が傷つくように攻撃をしていると主張した。

その上で同氏は、アムネスティ・インターナショナルの同日の報告書につき、それはテロ国家を免罪し、侵略者の責任を犠牲者に転嫁しようとするものだと非難した。

同氏は、ロシアの対ウクライナ攻撃が正当化されることはどんな条件でもあり得ないと強調し、「誰かが、犠牲者と侵略者が何らかの点であたかも同じであるかのような報告書を作ったり、犠牲者についての何らかの情報は分析され、侵略者のしていることについては無視されているような報告書を作っている場合には、それは受け入れられるものではない」と指摘した。

また同氏は、多くの宗教施設、医療施設、教育施設、水を汲みに集まった人々や避難用のバス、バス停、ホロコースト犠牲者追悼碑への意図的な砲撃、最近のウクライナ人捕虜のいたオレニウカ収容所への攻撃について喚起しつつ、アムネスティの報告書にはそれらについては記載されておらず、「何とモラルのない選択だ」と非難した。

同日、タシェヴァ・クリミア自治共和国ウクライナ大統領常駐代表は、フェイスブック・アカウントにて、今回のアムネスティ・インターナショナルの報告書は非常に冷笑的だと指摘した

タシェヴァ氏は、自身が2014年以降の約8年間、人権保護団体(クリミアSOS)の代表を務めてきたことを念頭に、「私を人権、国際法、国際人道法への尊重の欠如で非難することは困難だろう」と述べた上で、「ウクライナにも違反はあったが、私たちは占領国とは常に違ったし、今後もその点の違いを維持していく。私たちは事実を捜査し、罪人の責任を追及してきた」と指摘した。

また同氏は、現在は全面的侵攻、大型の戦争が行われているのだと指摘し、民間インフラが破壊され、子供や高齢者が殺され、オレニウカでの捕虜の処刑のような犯罪が行われていることを喚起した。

その上で、同氏は、「その裏で、大きな人権保護団体によるウクライナ側による何らかの国際人道法違反について報告書が出るのだ。それは非常に冷笑的に見える。私は、アムネスティがその点で何らかの『バランス』を取ろうとして、この発表に至ったことを残念に思う。『ウクライナの戦術は民間人を脅威に晒している』という。あなた方は、これを真剣に書いたのだろうか?」と指摘した。

同氏は、ウクライナは南部への反攻を非常に慎重に行っており、南部住民には常に避難を呼びかけていることを喚起した。

その他、クレーバ外相、レズニコウ国防相、ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相が類似の批判を行った。

また同日、アムネスティ・インターナショナルのウクライナ事務所のミチェヴァ報道担当が、ウクライナの報道機関「フロマツィケ」に対して、本件につきコメントを行った

ミチェヴァ氏は、「ウクライナ事務所は、(同報告書の)準備にも、その情報拡散にも加わっていない。団体のルールにより、武力紛争や戦争の際は、危機対応局のみが違反や犯罪の記録を行うことになっている」と説明した。

同氏はまた、アムネスティ・インターナショナルは、国際機関として、戦争に参加する全てのサイドの戦争犯罪の調査や記録していると強調した。その上で、今回のロシアの全面的侵攻開始以降、アムネスティ・インターナショナルの専門家はウクライナ領において数十の戦争犯罪を記録しており、それらがロシア軍人によって行われたことを証明してきたと伝えた。

さらに、同氏は、戦争犯罪と国際人道法違反の違いを理解することが重要だとし、最も重大な違反のみが戦争犯罪とみなされ、罪人の刑事責任の追及を必要とするものであると指摘した。そして、「アムネスティ・インターナショナルの危機対応局のチームは、ウクライナ軍人による戦争犯罪は一切確認していない」と強調した。

また同氏は、アムネスティの専門家たちは、あらゆるアクセス可能な写真や動画、目撃者の証言、レーダーや衛生写真のデータをもとに、戦争犯罪の確認を行っていると指摘した。また、彼らはアクセスが可能な場合には破壊の現場にて評価を行うとも伝え、そのような手段で、東部マリウポリの劇場への攻撃の際のロシアの戦争犯罪の証拠が集められたのだと説明した。

これに先立ち、4日、アムネスティ・インターナショナルは、ロシア侵攻への対抗の際に、ウクライナ軍人が学校や病院を含む民間人居住地に拠点や武器を設置することで、民間人を危機に晒しているとする報告書を発表していた


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