ヴェレシチューク宇副首相、ヘルソン州とザポリッジャ州の住民に早期避難を呼びかけ
ヴェレシチューク副首相が8日、ウクライナのテレビ番組出演時に被占領地からの避難に関する質問に答える形で発言した。
ヴェレシチューク氏は、「避難はできる。人々はそのことを知っている。人々を通じたコミュニケーション・システムは非常によく機能している。脱出した人たちは、(コミュニケーション)手段を持っており、把握しているし、私たちは彼らをボランティアとして参加させている。私は、公の場でそのことについては話さない。人々の安全に関わることだからだ」と発言した。
また同氏は、ロシアは民間人が被占領地にできるだけ長く残ることを欲しており、人々が避難できないようにするためにあらゆることを行なっていると指摘した。同氏は、同時に、人々、特に子供のいる女性は、ヘルソン州・ザポリッジャ州に残っていると、状況は今後何倍も悪化し、危険になることを賢明に理解すべきだと発言した。
同氏は、ロシア侵略軍は民間人を人間の盾に利用しているのであり、市民は、ウクライナ軍が敵から領土を解放できるようにするために、同地から脱出せねばならないと伝えた。
さらに同氏は、「私たちの大砲は仕事をしなければならない。脱占領は武力の使用を含むのだ」と説明し、あらゆる可能な手段で自らの身近な人々を脱出させるべきだと強調した。
そして、同氏は、「たとえ人々がロシアへ追放されたとしても、その場合も私たちは人々が帰国できる手段を見つけ出す。脱出手段を探さなければならない。なぜなら、私たちの軍は、脱占領を行うからだ。大きな戦いとなる」と強調した。
同氏はまた、被占領地の住民は占領者の24個の検問地点を越えねばならないが、たとえそれが困難であろうと、自らの命を失うわけではなく、生き延びることになるのだと指摘した。
写真:AA