EUには冬を前にウクライナ支援のための余力がある

欧州連合(EU)のイトコネン欧州委員会報道官は10日、ロシアがウクライナのエネルギー部門への攻撃を強める中、EUには冬季到来を前にウクライナ支援を継続するだけの余力があると発言した。

イトコネン報道官がブリュッセルでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

イトコネン氏は、10月10日未明のロシア軍による大規模攻撃につき、「私たちは、それらの攻撃を最大の強さで非難する。残念ながら、それは何ら新しいものではない。なぜなら、そのようなことは戦争の当初から起きているからだ。ロシアは、ウクライナのエネルギーインフラを外科的かつ戦略的に破壊し、攻撃し、標的にしている。それは全くもって恥ずべきことだ」と発言した。

また同氏は、EUは、ウクライナ政権とも、G7代表者とも連絡を取っているとした上で、EUは「昨年のように、インフラ復旧の面でも、冬季支援提供の面でも、ウクライナを支援し続けていく」と発言した。

同氏はさらに、「私たちには、ウクライナとモルドバの両方のための追加の能力があるし、私たちは支援し続けていく。現在集中的な議論が続いており、外が寒くなる中で、ウクライナは今後の私たちの支援をあてにして良い」と述べた。

加えて同氏は、ロシアの攻撃はインフラだけでなく、病院や学校を含む決定的に重要なサービスにも被害を与えていると強調した。

これに先立ち、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、9日夜から10日朝にかけて、同国首都キーウをはじめ、各地に対してミサイルと無人機による大規模攻撃を行っていた。首都キーウでは、12名の負傷者が確認された

写真:フリーピク