ウクライナとロシア、被拘束者交換実施 軍人150人と民間人7人が帰還

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ウクライナのゼレンシキー大統領は5日、ウクライナとロシアとの間で被拘束者交換が行われ、157人のウクライナ国民が帰還を果たしたと報告した。

ゼレンシキー大統領がキーウを訪問しているトゥスク・ポーランド首相との共同記者会見の際に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「今日は交換がある。私は、近く自らの近親者、親族を家で迎える全ての家族を祝う。それはとても良いことだ。157人のウクライナの戦士が帰還した」と述べた。

また同氏は、同日アブダビでの作業部会にて、さらなる捕虜交換の問題が改めて提起されたと伝えた。同氏はその際、「私は、これから部会が再び会合を行い、その問題を話し合うと思っている。(中略)次の交換の問題をまだ提起せねばならない」と発言した。

ブダーノウ宇大統領府長官もテレグラム・チャンネルで今回の交換につき報告した。ブダーノウ氏は、本日ロシアの拘束から解放された157人のウクライナ人のうち139人は、2022年から拘束されていた者だと指摘した。

同氏はその際、「今日、私たちはさらに157人のウクライナ人、軍人と民間人を帰還させた。これは長期にわたる緊迫した作戦であり、尊厳ある結果を得た。解放された者のうち139人は2022年から拘束されていた」と書き込んだ。

同氏はさらに、帰還者の中には、違法に断罪された19人の防衛者が含まれており、その内15人は終身刑の判決を受けた者で、その中にはマリウポリの防衛者らも含まれていると伝えた。同氏はまた、これらの人々は極めて困難な試練を乗り越え、耐え抜いたと強調した。

そして同氏は、「今日にも彼らは家族の声を聞き、親しい人々を抱きしめることができる。今後は回復とリハビリが待っている。私たちは今も拘束されている全ての人を覚えている。全ての国民を解放することがあらゆる交渉において私たちの不変の優先課題だ」と書き込んだ。

同氏は、捕虜待遇調整本部及び全ての関係当局の業務、そして重要な仲介と支援を行った米国及びアラブ首長国連邦のパートナーたちに対して謝意を表明した。

さらに捕虜待遇調整本部は、テレグラム・チャンネルにて、今回ロシアの拘束から帰還したのは、軍人150人と民間人7人だとし、ウクライナ軍(海軍、陸軍、領土防衛隊、空挺強襲軍、空軍)、国家警護隊、国境警備隊の軍人が帰還したとし、兵士や下士官のほか、将校も解放されたと説明した

調整本部はさらに、解放された軍人らは、ルハンシク方面、ドネツィク方面、ハルキウ方面、ザポリッジャ方面、ヘルソン方面、スーミ方面、キーウ方面を防衛していた者たちだとし、加えて、本日解放された防衛者の半数以上は、マリウポリ防衛の際に捕虜となった者たちだと伝えた。

また同本部は、ロシアによるチョルノービリ原子力発電所占拠の際に拘束された国家親衛隊員も帰還したと伝えた。また、本日解放されたウクライナ国民の内、139人は2022年からロシアに拘束されていた者たちだと説明した。

加えて同本部は、今回の交換の特徴は、不当に判決を下されたウクライナ人を帰還させることができた点にあると強調した。

今回解放された防衛者の内最年少は23歳であり、その人物は19歳の時にマリウポリ防衛中に捕虜となっており、ロシアの裁判所は彼に対し違法に「終身刑」を言い渡していたという。また、本日解放された中で最高齢の防衛者は63歳だという。

同本部は、解放された人々は、これから全面的な健康診断を受け、身体的・心理的リハビリの支援や国が定めるすべての支給金を受け取ることになると伝えた。

ウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は、テレグラム・チャンネルで、今回解放された者の中には、重傷を負った軍人が含まれていると報告した。同氏は、重傷を負ったウクライナ人捕虜を乗せた最初の救急車がウクライナ領内に入る映像を公開した。

なお、5日、米国のウィトコフ大統領特使は、米国、ウクライナ、ロシアの代表団はアブダビでの交渉において、計314人の捕虜交換に合意したと報告していた。

また、保安庁(SBU)広報室は、今回の解放の動画と写真を公開した

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なお、5日、米国のウィトコフ大統領特使は、米国、ウクライナ、ロシアの代表団はアブダビでの交渉において、計314人の捕虜交換に合意したと報告していた

写真:ウクライナ大統領府