ロシア軍、ウクライナ各地を大規模攻撃 キーウ等各地で停電、負傷者12名
首都キーウでは、現在12名の負傷者が確認されている。クリチコ・キーウ市長がテレグラム・チャンネルで伝えた。
クリチコ氏は、「首都への攻撃により、12名が負傷した。その内8名が病院にいる。4名は通院で治療を受ける」と書き込んだ。
キーウへの攻撃の被害 写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム
またクリチコ氏は、キーウのドニプロ川左岸側で停電が発生、また市内で水の供給に問題が生じていると伝えた。
ロシア軍の攻撃の後、停電したキーウ市内の様子 写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム
電力会社DTEKもまた、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市内で停電が生じているとし、職員がすでに復旧作業に取り掛かっていると伝えた。
同社は、「もう送電復旧に取り掛かっている。まずは重要インフラ施設からだ」とし、安全状況が許し次第、電力会社職員が損傷規模を評価すると伝えた。
南部ドニプロペトロウシク州では、リサク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の攻撃により同州のエネルギーインフラ施設が損傷したと伝えた。
リサク氏は、「ドニプロ、カムヤンシケ、クリヴィー・リフ地区で爆発が鳴り響いた。エネルギーインフラが攻撃を受けた。火災が発生、被害は確認中だ」と書き込んだ。
また同氏は、66歳の男性が中度の負傷を負い、病院へ搬送されたと伝えた。
その他、同州のウクラインシケ共同体、ミコライウ共同体、ニコポリ地区でも攻撃があり、農業器具、トラック、建物、民家が炎上したと報告されている。
またリサク氏は、州内クリヴィー・リフへのロシア軍の攻撃で、男性3名が負傷したと報告した。
南部ザポリッジャ州では、ザポリジュハズ社がフェイスブック・アカウントで、ロシア軍の攻撃で州内のガス施設が損傷したと報告、州民にガスの消費を控えるよう要請している。
同社は、「ザポリッジャ州住民と企業のための緊急情報だ! 敵の攻撃によるガス施設損傷の関係で、緊急に天然ガス消費を制限することが極めて重要だ。緊急作業が終わるまで、ガス器具の使用を最小化するようお願いする。それは、ネットワークへの圧力を安定させ、遮断を回避するために不可欠だ」と伝えた。
北部スーミ州では、スーミオブルエネルホ社広報室が、州内で緊急停電が導入されたと報告した。
同社は、停電の理由は、ロシア軍によるエネルギー施設への攻撃だと伝えた。
また、同社は、「残念ながら、消費者に緊急遮断での停電の長さを伝えることはできない。全ての制限は、ウクルエネルホ社チームの解除まで続く」と伝えた。
中部チェルカーシ州では、タブレツ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の攻撃で州内のインフラが損傷し、3人が治療を要請したと伝えた。
中部ポルタヴァ州では、コフト州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントにて、同州クレメンチューク地区でロシア軍攻撃の着弾と敵目標の破片の落下によりエネルギーインフラ施設が損傷したと報告した。
同氏は、その結果、現在、緊急停電が導入されているとし、州内1万6578の一般消費者と800の法人消費者で停電が発生していると伝えた。
追加(10月10日9:32):ポルタヴァ州の情報を追加