ゼレンシキー宇大統領、モディ印首相とムハンマド・サウジ皇太子と電話会談
ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、インドのモディ首相とサウジアラビアのムハンマド皇太子とそれぞれ電話会談を行った。
ゼレンシキー大統領がXアカウントで報告した。
モディ印首相との電話会談につき、ゼレンシキー大統領は、「モディ印首相との長時間のやりとりを行った。二国間協力と外交状況全般のあらゆる重要な問題について詳細に話し合った。首相に対して、私たちの人々への温かい支持の言葉につき感謝している」と書き込んだ。
同氏はまた、両者は対露制裁についても詳細に話し合ったと伝えた。その際同氏は、ロシアの現在の戦争継続へと資金を投入する能力を縮小するためには、ロシアのエネルギー、とりわけ石油の輸出を制限せねばならないと訴えた。
そして同氏は、「今ロシアへの実感できる影響力を有す個々の首脳がロシアに対して関連のシグナルを送ることが重要だ」と指摘した。
さらに同氏は、ロシア軍によるウクライナの自治体に対する攻撃、前日の数十人の負傷者を出したザポリッジャのバスステーションへの攻撃について報告した。
同氏はその際、「ロシアの爆弾による普通の市街地への意図的な攻撃だ。ついに戦争を終わらせる外交的可能性が現れた時の攻撃だ。ロシアは、停戦への準備を示す代わりに、占領と殺戮を続けたいという願望のみを示しているのだ」と強調した。
そして同氏は、インドはウクライナの平和への努力を支持しており、「ウクライナに関することは全てウクライナの参加を得た上で解決されるべき」という立場を共有していると指摘した。同氏は、それ以外のフォーマットでは結果は得られないと訴えた。
同氏は加えて、両首脳は9月の国連総会での対面会談を計画し、また相互訪問を調整することで合意したと伝えた。
ムハンマド・サウジアラビア皇太子との電話会談については、ゼレンシキー氏は、ムハンマド氏の支持に謝意を伝えた。
またゼレンシキー氏は、「パートナーたちとのやりとり、私たちの戦争終結に向けた外交作業について報告した。実質的に一日中首脳たちとのやりとりが続いており、私たちは恒常的に連絡を取り合っている。現在、平和を達成する真のチャンスのある瞬間が来ている。しかし、平和は公正かつ永続的でなければならず、安全は保証されなければならない。それはウクライナだけでなく、欧州の1つ1つの国にとって重要だ」と強調した。
同氏はさらに、「私たちは等しく、ウクライナと欧州抜きで採択されるどのような決定にも危険を見ている。ムハンマド皇太子のその立場への完全に明確な支持と、平和のために努力する準備につき感謝している。私たちのチームが全ての必要な努力を調整していくことで合意した」と伝えた。
その他同氏は、両国の共通プロジェクトについても話し合ったと報告した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、8月8日にラマポーザ南ア大統領と、8月10日にトカエフ・カザフスタン大統領やアリエフ・アゼルバイジャン大統領と電話会談を行っていた。