プーチン氏、米国代表団との会談で和平案の一部を拒否したことを認める

ロシアの首脳プーチン氏は、2日にモスクワで行われたウィトコフ米国大統領特使とトランプ氏の娘婿であるクシュナー氏との会談において、ロシア側が露宇戦争終結に関する米国の和平計画の一部項目に同意しなかったことを認めた。

プーチン氏がインド訪問前にインド・トゥデイとのインタビューで発言した。ナストヤシェイェ・ヴレーミャが報じている

プーチン氏は、2日の会談中、米国の和平計画は「項目ごとに検討しなければならなかった」と述べた。なお、プーチン氏の補佐官を務めるウシャコフ氏は、これに先立ち、計画は項目ごとには議論されず、むしろ全体のコンセプトについて議論されたと説明していた。

プーチン氏はまた、当初の28項目の提案は実質的に変更されていないが(編集注:発言ママ)、米国はそれを4つの別々の「パッケージ」に分割することを提案したと述べた。加えて同氏は、米国側との会談そのものは非常に有益であったと評価した。

さらに同氏は、ロシアはいずれにせよ領有権を主張するウクライナ領を武力またはその他の手段で支配下に置くことになると述べた。その際同氏は、具体的にどの領土を指しているかは明言しなかった。

加えて同氏は、米国の和平案における、G7(旧G8)へのロシアの復帰を想定した項目は拒否したと述べた。同氏はその際、2014年にロシアがこの組織から除外されるより前から、自身は「事実上G8サミットへの出席をやめていた」と述べた。

なお、同記事によれば、プーチン氏自身が2009年から2012年の間、G8の首脳会合に参加していなかったのは事実だという。しかし、それは当時ロシア大統領がメドベージェフ氏であったからであり、プーチン氏は2013年には会談に参加していたという。

またロシア語版BBCは、プーチン氏は、ウィトコフ氏とクシュナー氏がモスクワでの協議に持ち込んだ和平案は、今年8月、プーチン氏とトランプ氏がアラスカ・アンカレッジでの会談で達成した「合意」なるものに「何らかの形で」基づいていたと主張したと報じた。

さらにプーチン氏は、ウクライナがコントロールするドンバス地方の領土からウクライナ軍が撤退すべきだという自らの要求を繰り返したという。

同氏はその際、「全てはそこに帰結する。私たちが武力でこれらの領土を解放するか、あるいはウクライナ軍がこれらの領土を去り、そこで戦闘を停止するかだ」と述べた。

写真:クレムリン