ウクライナ大統領府、アフリカ専門家と政策協議
ウクライナのブルシロ大統領府副長官は16日、ウクライナのアフリカ専門家と調整会合を開催し、ウクライナの利益をアフリカ諸国で実現するための手段などにつき協議を行った。
大統領府広報室が公表した。
発表によれば、今回の会合はブルシロ副長官が議長となって開かれたものだとし、ウクライナとアフリカ諸国の間の関係発展の方向性を議論するための常設対話プラットフォームの設置へ向けた最初の一歩となったと指摘されている。会合には、アフリカ問題を専門とする主要シンクタンク、学術機関、外交関連機関、市民団体の専門家が出席したという。
主要議題は、アフリカ諸国において、政治、安全保障、経済、教育、農業、文化の分野の連携を通じたウクライナの利益を実現する実践的手段の形成だったと書かれている。
ブルシロ副長官は、「私たちは、ウクライナにてアフリカを広めること、アフリカにてウクライナを広めること、私たちの国民とアフリカの人々の間の強固な協力を作ることに関心がある。私たちの課題は、ロシア侵略によって生じた、その関係の発展にとっての悪影響を取り除き、互恵的協力のための新しい可能性を開くことだ」と発言した。
会合出席者たちは、サヘル地域、西アフリカ、東アフリカ、中央アフリカ、北アフリカの各地域と連携する上での特徴や、アフリカの重要国家、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)やアフリカ連合をはじめとする地域連合との協力について意見交換を行ったとある。
発表によれば、とりわけウクライナ企業のアフリカにおける進出拡大、ウクライナ商品供給のためのロジスティックハブの設置に注意が向けられた。
さらに情報安全保障分野、アフリカにおけるロシアのプロパガンダとの対抗分野におけるウクライナの戦略の導入の展望についも議論が行われたとのこと。
これに先立ち、ウクライナ国防省情報総局は13日、ロシア連邦は国営メディアのプロパガンダ発進を通じてアフリカ大陸の情報空間に影響力を活発に拡大していると報告していた。
写真:大統領府