ウクライナ・ロシア大規模被拘束者交換第1弾実現 390人がウクライナへ帰還
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、トルコでのロシアとの交渉の際に合意に至った、被拘束者1000人対1000人の交換につき、同日その第1弾として、軍人270人、民間人120人の計390人がウクライナに帰還したと発表した。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちの人々を家へ帰還させている。1000人対1000人の交換に関する合意の1回目を実現させた。その合意はトルコでの会合時に達成されたものであり、それを完全に実現させることが重要だ。今日は、390人。土曜日と日曜日に、交換が続くことを期待している」と書き込んだ。
写真:ゼレンシキー大統領(テレグラム)
そして同氏は、「支援してくれている人々、ウクライナ人が家へ帰れるように24時間毎日作業している人々皆に感謝する。拘束されている人皆を帰還させることがとても大切だ。一人一人の名前、一人一人の情報を確認している」と伝えた。
同氏はその上で、「このような行動が可能となるように、私たちの外交的作業を続ける」と書き込んだ。
また、捕虜待遇問題調整本部は、フェイスブック・アカウントにて、今回解放されたのは軍人270人と民間人120人だと報告した。
軍人は、陸軍、海軍、空挺強襲軍、領土防衛部隊、国家警護隊、国境警備隊の者だという。
さらに本部は、「解放された防衛者たちは、ドネツィク方面、ルハンシク方面、ザポリッジャ方面、ハルキウ方面、ヘルソン方面でウクライナを守っていた。また、チェルニヒウ州、スーミ州、キーウ州での戦闘に参加していた」と伝えた。
また、解放された者の内3名は女性だという。
解放された者たちは、健康診断を受け、物理面、心理面でのリハビリ支援を受け、拘束されていた帰還分の支払いを受け、社会統合が行われると書かれている。
動画:捕虜待遇問題調整本部(テレグラム)
これに先立ち、16日にイスタンブルで行われたウクライナ・ロシア代表団交渉の後、ウクライナ代表団団長のウメロウ国防相は、両国間で近々「1000人対1000人」の被拘束者交換が行われるかもしれないと発言していた。
更新(5月23日17:32):情報追加