ウクライナ反汚職裁判所、チェルニショウ元副首相の勾留決定
ウクライナの高等反汚職裁判所は18日、違法蓄財の容疑で起訴されているオレクシー・チェルニショウ元副首相の未決囚予防措置として、保釈金5160万フリヴニャを設定した上での勾留(逮捕)措置を選択した。
ノハチェウシキー予審判事が決定を言い渡した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ノハチェウシキー予審判事は、「裁判所は以下を決定した。申し立ては部分的に認める。オレクシー・チェルニショウ氏に対して、その事実上の拘束日から60日間、すなわち2026年1月16日まで、勾留の形の予防措置を適用する。被疑者に対して、5160万フリヴニャの保釈金を設定する」と発言した。
同時に、保釈金が支払われた場合も、審理の段階に応じて、国家汚職対策局(NABU)捜査官、特別汚職対策検察(SAP)検察官、予審判事、裁判官の許可のないキーウ州からの移動禁止、複数の特定人物(ミンジチやツケルマンなどの本事件容疑者)との対話の禁止、国外渡航用旅券の提出、電子管理品の装着などの義務が課されることになると説明された。
反汚職裁判所における未決囚予防措置の選択 写真:ダニーロ・アントニューク/ウクルインフォルム
これに先立ち、今年6月、ウクライナの政権高官の汚職容疑捜査に特化したNABUは、チェルニショウ副首相・国家団結相に容疑を伝達していた。チェルニショウ氏は、職権乱用と、自身および第三者のために極めて多額の違法な利益を得た罪に問われていた。その際、反汚職裁判所は、チェルニショウ氏に適切な義務を伴う1億2000万フリヴニャの保釈金を設定した上での措置を設定したところ、保釈金は全額支払われていた。
その後、11月10日、ウクライナの政権高官の汚職犯罪に特化した捜査機関「国家汚職対策局」(NABU)の捜査官が、ビジネスマンでゼレンシキー宇大統領がかつて所属していた「第95街区」のスタジオ共同所有者であるティムール・ミンジチ氏と、以前エネルギー相を務めていたヘルマン・ハルシチェンコ司法相の家宅捜索を実施していた。
また、NABUは11日、エネルギー分野における汚職事件の捜査の一環として、5人を拘束し、7人に容疑を通知したと公表した。
さらに11日、NABUは、元副首相も違法な蓄財の容疑で告発。この容疑者はNABUの録音記録では、「チェ・ゲバラ」という仮名で登場する。