ウクライナ汚職捜査機関、元副首相に違法蓄財の容疑を通知
ウクルインフォルム
ウクライナの政権高官の汚職犯罪捜査に特化した機関「国家汚職対策局」(NABU)は11日、元副首相を違法な蓄財の容疑で告発した。この容疑者はNABUの録音記録では、「チェ・ゲバラ」という仮名で登場する。
NABUがテレグラム・チャンネルで伝えた。
捜査情報によると、この元高官は、通称「洗濯機」と呼ばれる、犯罪的手段で得られた資金の合法化(洗浄)が行われていた場所を訪れていた人物の内の1人だったという。この「洗濯機」は、前日NABUと特別汚職対策検察(SAP)によって摘発された犯罪組織の指導者が管理していた。
発表には、「捜査官は、容疑者とその委任人物に対する120万米ドル以上と約10万ユーロの現金の引き渡しを記録した」と書かれている。
これに先立ち、10日、ウクライナの政権高官の汚職犯罪に特化した捜査機関「国家汚職対策局」(NABU)の捜査官が、ビジネスマンでゼレンシキー宇大統領がかつて所属していた「第95街区」のスタジオ共同所有者であるティムール・ミンジチ氏と、以前エネルギー相を務めていたヘルマン・ハルシチェンコ司法相の家宅捜索を実施していた。
また、NABUは11日、エネルギー分野における汚職事件の捜査の一環として、5人を拘束し、7人に容疑を通知したと公表した。
ウクライナ閣僚会議(内閣)は12日、汚職犯罪事件の捜査で家宅捜索を受けたヘルマン・ハルシチェンコ司法相の職務を停止している。