今日は「水かけ月曜日」
ウクルインフォルム
今日、正教徒もギリシャ・カトリック教徒といった東方典礼のキリスト教徒は、復活祭二日目のお祝いとなる「明るい月曜日」あるいは「水かけ月曜日」が祝われる。
宗教情報庁によれば、この日は、教会の伝統により、死と地獄に打ち勝ったキリストの偉業を讃える日とされる。
この月曜日、ウクライナでは、他人あるいは自分に水をかけるという古くからの習慣がある。これは、水を通じた春の清めに関係している。
この伝統は、特にウクライナ西部でよく残っているものであり、若い女性に水をかける、というのが最も広まっている内容である。古い伝統によれば、夕方、若者たちが教会の周りに集まり、青年たちが気に入っている女性に水をかける。女性は、代わりに男性に色付けされた卵「クラシャンカ」をプレゼントする。また、冷たい水をかけることは、身体と魂の浄化を意味し、洗礼儀式を喚起させる意味もあった。
類似の伝統は、欧州各地で見られ、とりわけポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーでも見られる。
またこの日は、親族や友人の家を訪れるという伝統も見られる。教会で成聖された復活祭の食べ物を持ち寄り、「キリスト復活!(Христос воскрес!/フリストス・ヴォスクレス!)」と挨拶をし、ピサンカを交換する。子供たちは、宗教上の代父母のもとをパスカやクラシャンカを持って訪れ、代わりにお菓子をもらう。
この時期に歌われる歌は、「ハイウカ(гаївка)」と呼ばれる。ハイウカは、春を讃え、畑仕事の始まりを祝う。ヴェスニャンカ、リンジウカ、ハヒルカ、ヤヒルカといった別名を持つ。
本日、5月3日、国立屋外建築博物館(ピロホヴォ)では、水かけ月曜日に合わせて、敷地内でハイウカを歌うイベントが開催されている。