アレクサンドリア総主教庁、ウクライナ正教会の独立を承認
ウクルインフォルム
古代5本山の一つであり、正教世界で序列第2位に位置するアレクサンドリア総主教庁(所在地:カイロ)は、ウクライナ正教会の独立を正式に承認した。セオドロス2世アレクサンドリア総主教がエピファニー・ウクライナ正教会首座主教の祝福を行った。
BBCウクライナ語版が報じた。
報道には、「コンスタンティノープル全地総主教庁の次に長い歴史を持つアレクサンドリア総主教庁が、ウクライナ正教会の独立を正式に認めた。セオドロス2世アレクサンドリア総主教がエピファニー・キーウ(キエフ)府主教を祝福した」と書かれている。
ギリシャの正教系新聞のOrthodoxiaとRomfeaによれば、セオドロス2世総主教はカイロでの奉神礼の際にエピファニー首座主教を祝福したという。
また、BBCは、この情報につき、コンスタンティノープル全地総主教庁からも確認をとっている。
これにより、アレクサンドリア総主教庁は、古代5本山(ローマ、コンスタンティノープル、アレクサンドリア、エルサレム、アンティオキア)の中で、コンスタンティノープル全地総主教庁以外に最初にウクライナ正教会との教会対話をはじめ、首座主教の祝福を始めた総主教庁となった。
BBCは、アレクサンドリア総主教庁によるウクライナ正教会の承認は、正教世界全体にとって強力なシグナルとなると説明している。その理由は、その他の独立教会は、アレクサンドリア総主教庁のような古代からある総主教庁がウクライナ正教会を承認してから、自教会もそれに続くと表明しているからだという。
今回のアレクサンドリア総主教庁の承認は、ギリシャ正教会による承認に続いたもの。
写真:Getty Images