5月9日、対ナチズム勝利記念日、各地で追悼行事が開催 市民間の口論も
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
国家警察や国家警護隊は、異なる集会の参加者を分断して警備に当たった。
「民主的な斧」の参加者たちは、交通大学近くに集まり「不死の連隊」行進が通常用いる戦死者肖像を模した、様々なキャラクターの肖像画を掲げて「民族に栄光を、敵に死を」と叫び、ウクライナの民謡などを歌った。
「民主的な斧」参加者のユーリー・フディメンコさんは、記者に対し、活動家たちは衝突を起こすつもりもないし、警察に抵抗するつもりもないとコメントした。
「不死の連隊」行進の参加者は、約2~3000名。参加者は、無名戦士の墓に向かって進み、「ファシズムは通さない」、「ドンバス、私たちはあなたと共にある」などのスローガンを唱えた。また、この行進に参加する活動家たちは、行進参加者に対し、「共産主義者は退治されよ」、「ソヴィエト連邦は、民族の牢獄だ」などと反論した。
ウクライナ国旗を掲げた愛国主義団体の活動家は、ウクライナ国歌を歌ったり、民族主義的スローガンを唱えたりしていた。これに「不死の連隊」参加者から反ウクライナ的内容のスローガンが唱えられる場面が見られた。
また、「不死の連隊」の運営者の一人であるオレーナ・ベレジュナ氏が、法律で禁止されている黒とオレンジのゲオルギー・リボンを身につけ、スターリンの肖像画を掲げていたことから、警察署に連行された。アンドリー・クリシチェンコ・キーウ警察支部長官は、ベレジュナ氏を含め3名を事情聴取のために連行し、同日中に解放したとウクルインフォルムの記者に伝えた。
なお、同日、ヤロスラウ・トラカロ国家警察報道官は、記者会見時、5月9日にウクライナ全土で関連行事に関係して確認された違法行為は33件であったと発表した。
トラカロ報道官は、キーウ市・キーウ州で6件、ドニプロペトロウシク州で7件、ミコライウで5件、オデーサで3件であり、全体のうち13件が違法となっているゲオルギー・リボンの使用、15件が他の禁止されているシンボルの使用であったと伝えた。
各地の戦勝記念日関連行事の様子は以下のとおり。
オデーサの様子
ハルキウの様子
ドニプロの様子
マリウポリの様子
リヴィウの様子