国家記憶研究所所長、ウクライナからのロシア帝国イデオロギー除去の必要性を主張

国家記憶研究所所長、ウクライナからのロシア帝国イデオロギー除去の必要性を主張

ウクルインフォルム
国家ウクライナ記憶研究所のヴォロディーミル・ヴヤトロヴィチ所長は、ロシア連邦は現在の対ウクライナ戦争において、過去と繋がりのある様々な事象を利用しており、ウクライナは安全保障を考慮して、脱共産主義化に続けて、ロシア植民地時代の残滓を取り除くべきであると主張した。

14日、国家ウクライナ記憶研究所のヴォロディーミル・ヴヤトロヴィチ所長が、ウクルインフォルムで開催された「帝国の遺産をどうすべきか」という題名のラウンド・テーブルにて、このような考えを主張した。

ヴヤトロヴィチ所長は、「ソ連時代の過去について、再考を始めることが極めて重要である。なぜならば、『(ウクライナ人とロシア人は)一つの民族』、『(ウクライナとロシアは)一つの国家』といった類の『伝説』、ステレオタイプ、言説は、ソ連のプロパガンダにより、ウクライナ人に植えつけられたものだからである。現在のロシアは、これら言説をウクライナに対する闘いの動員に利用しているのである。私たちは、脱共産主義化を進めた際に、共産主義時代の過去の下から、ロシア帝国時代の過去が現れるのを目撃してきた。(ソ連時代に付けられた)地名を、それ以前の歴史のある名前に戻す中で、ロシア帝国の指導者たちや軍人の名前が出てきたのである」と発言した。

同所長は、現在ウクライナには、ロシア帝国時代の人物の名を冠した地名が少なくとも290はあり、5つの記念碑が存在すると指摘した。

その上で、同所長は、「現在のドンバス地方での出来事や、クリミアの併合が示したことは、このロシア帝国時代の遺産を除去しなければならないということである。ロシアは、この帝国時代の遺産を利用して、ウクライナに対する侵略を合法化しようとしているのである。ロシアは、このような考えで、『ノヴォロシア(新ロシア)』といった用語を復活させ、ウクライナ領の一部、とりわけ、南部と東部には、ロシア帝国が来るまでは、独自の歴史は存在しなかった、などという言説を広めているのである」と指摘した。

また、ウクライナ科学アカデミーのフルシェウシキー記念考古学・起源学研究所のヴィクトル・ブレフネンコ氏は、ロシアは19世紀以降の領土拡大の中で、帝国に編入された町などの歴史が、その編入後に始まったかのように理解させる作業を行ってきたことを指摘した。ブレフネンコ氏は、「19世紀から20世紀初頭までのロシアとその後のソ連のイデオロギー面での作業は、ある土地について、ロシア人がその地に現れて以降、あるいは、その地がロシア帝国に編入されて以降に、歴史が始まったかのような理解を広めることを目的としていた。そのような手段で、ウクライナのそれまでの歴史との分断が試みられていたのである。そのため、脱帝国主義化が行われる際には、オデーサやドニプロをはじめとする複数の土地において、これらの町が建設されたとされている年が全く史実に反していることを強調しなければならない」と説明した。

ヴヤトロヴィチ国立記憶研究所所長は、同日のラウンドテーブルは議論の始まりに過ぎず、今後他の歴史家や専門家が参加して、脱占領主義化のプロセスを進めていくべきだとし、議論の結果として関連法案が作成され、法制面でのロシア帝国時代の遺産の現代ウクライナの政治状況への影響を制限することが課題となると指摘した。

同所長は、ウクルインフォルムの記者に対するコメントの中で、「私たちは、もっと前にこの作業をしなければならなかったと考えている。私たちは、可能な限り法案が作成できるよう、できることを全てやっていくが、質も重要である。過ちを生み出さないことが極めて重要である。私たちは、均衡をとって作業しなければならない。しかし、私たちは、今年中に、具体的な提案を最高会議に遅れるように努力していくつもりである」と強調した。


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