ハンガリー選挙勝利のマジャル氏、EUによる対ウクライナ900億ユーロの融資合意を支持

ハンガリー選挙勝利のマジャル氏、EUによる対ウクライナ900億ユーロの融資合意を支持

ウクルインフォルム
12日のハンガリー選挙投開票で勝利したティサ党の党首マジャル氏は13日、欧州連合(EU)による対ウクライナ900億ユーロ融資を支持しつつ、またウクライナのEUへの「特例的な速さでの」加盟に反対する立場を表明した。

マジャル氏がブダペストでの記者会見時に発言した。ガーディアンテレックスが報じた。

マジャル氏は、ウクライナについて、昨年12月にEUにて決定されたウクライナへの900億ユーロ融資に関する合意を支持すると述べた。なお同合意には、ハンガリー、チェコ、スロバキアに対して、資金拠出への参加を拒否する権利が含まれていた。

同氏はまた、ハンガリーは「非常に困難な財政状況にある」ため、今後も資金拠出不参加の権利を行使すべきだと主張した。加えて同氏は、ハンガリーへのEU資金の流入再開の重要性を強調し、それは「私たちに属すのであり、私たち以外の全ての加盟国は受け取ったものだ」と指摘した。

同氏はその際、オルバーン首相の経済政策を批判し、「私たちはそれ(編集注:EUの資金)を受け取っていないため、経済改善のために利用することができていない。そのため、実際これ以上の融資(編集注:の負担)を引き受けることができない」と述べた。

そして同氏は、ウクライナへの融資問題は見直されるべきではなく、昨年12月に達成された合意に従って実施されるべきだと主張した。

その他同氏は、ウクライナのEUへの「加速的な加盟」(編集注:特例的な速度での加盟、fast trackと呼ばれる)は支持しないと強調し、「EUは戦争状態にある国を受け入れることはできない」と述べた。

同時に同氏は、「全ての(編集注:EU加盟)候補国は同じ過程を経なければならない」とし、そのプロセスの最後にはハンガリーで国民投票を実施したいとの考えを示した。マジャル氏は、それが「今後10年以内に」起こることは想像できないと指摘した。

キーウインデペンデントの特派員の質問に答える形で、同氏は、ゼレンシキー宇大統領とは「必ず会う」と発言した。その際同氏は、「私たちは、他でなければ、必ず欧州理事会で会うことになる」と語った。

同氏はさらに、ロシア・ウクライナ戦争において「ハンガリーの誰もが、ウクライナが犠牲者であることを知っている」と指摘し、4年にわたる戦争の終結には、ウクライナがどのような条件で和平を結ぶべきかという問題には、外部から干渉する権利は誰にもないと強調した。

その際同氏は、(編集注:和平のために領土を割譲せよという主張は)「憤慨すべき、偽善的なレトリック」だとし、なぜなら、自分たちが同じ立場になった時には、誰もハンガリーの県を譲り渡すことなどしないだろうと説明した。

同時に同氏は、ウクライナとの関係正常化に必要な条件は、ウクライナ領内に居住するハンガリー系少数民族の権利問題の解決だと強調した。他方で、同氏は、それはウクライナ首脳陣も理解していることだと述べ、なぜならウクライナ側もハンガリー側もこの問題を検討する用意を示してきており、これまでは共同での解決に至らなかっただけだからだとの見方を示した。

ロシアとの関係に関して、マジャル氏は、ハンガリーは「地理を変えることはできない」とし、ロシアを含め、今後もエネルギー資源を輸入する方法を見つける必要があると述べた。同氏はその際、「ロシアはそこにあり、ハンガリーはここにあり続ける。しかし、私たちは(編集注:エネルギー輸入の)多様化に努めていく」と発言した。また同氏は、これが「切り離し」を望んでいることを意味するものではなく、ハンガリーは「低価格で安全に石油を購入すること」を求めているのだと主張した。

同氏は続けて、ハンガリーは「ドゥルジュバ」パイプラインの状況やイランでの出来事がハンガリーのエネルギー供給を脅かしているとの見方を示し、そのためハンガリーは供給源を「多様化」せざるを得ないと述べた。

また同氏は、ロシアによる対ウクライナ侵略が間もなく終わることへの希望を示しつつ、「そうなれば欧州は直ちに制裁を解除するだろう。なぜなら私たちはロシアの隣人であり、原材料をより高い価格で購入することは欧州にとって不利益であり、私たちの競争力を損なうからだ」との見方を示した。

同氏は同時に、「倫理的側面ないし原則は理解しているし、私は可能な限り人権を保護していく。しかし、自分の足を撃つようなことはしないでおこう」と述べた。

また同氏は、ハンガリーがエネルギー輸入問題でロシアに依存し続けており、ロシアとの「プラグマティックな」関係を求めていると指摘した。

さらに同氏は、ロシアの首脳プーチン氏と話す機会が生じるなら、彼に対してウクライナでの戦争を止めるよう助言するだろうとしつつも、プーチン氏がその助言に耳を傾けることは期待していないと述べた。同時に同氏は、プーチン氏がまもなく戦争を終結せざるを得なくなることを期待していると発言した。

同氏はその他、自身はロシアの「人々」ではなく、「ロシアという国家」を欧州にとっての「安全保障上の脅威」だとみなしていると発言した。

その際同氏は、「私たちはロシア人を知っている。私が言っているのはロシア国民やロシアの文化、ロシアの人々のことではない。彼らは素晴らしい人々だ。私が言っているのは、ハンガリーの歴史における『ロシアの熊』のことだ」と語った。そして同氏は、ハンガリーは「それが何なのかを確実に知っている」と述べ、欧州は共同体としても個々のEU加盟国としても「それに備えなければならず」、自らを守る準備ができていなければならないと強調した。

これに先立ち、12日にハンガリーで議会選挙の投開票が行われた。開票結果によれば、マジャル氏率いる新興政党「ティサ」が勝利を収めた。ゼレンシキー大統領は同日、マジャル氏とティサ党の勝利につき祝辞を伝えている。

写真:動画からのスクリーンショット


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