ロシアは自分のものでなかったものを要求するという古典的な交渉戦術に従っている=カラスEU上級代表
カラスEU上級代表がフランスで開催されるG7外相会合の前に述べた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
カラス氏は、「この戦争の終結を達成し、再発のサイクルから抜け出すためには、ロシア側からの明確な譲歩が必要だ。米国も含めて、私たちが共にロシアに圧力をかければ、戦争の終結を達成し、永続的な平和を確立することができる」と指摘した。
また同氏は、ロシアは「自分たちのものであったことの一度もないものを要求するという、全くもって古典的なロシアの交渉戦術」に従っていると説明した。
同氏はそして、「当然、そのことが懸念を引き起こしている。私たちは、ロシアが12年間で軍事的に制圧できなかった領土(編集注:ドンバス地方)を、交渉を通じて手に入れようとしているのを、この1年目にしているのだ」と強調した。
同時に同氏は、ウクライナでの戦争と中東での紛争は密接に関連しているとの考えを示し、「イランはロシアと情報を共有しており、ロシアは現在、イランが近隣諸国や米軍基地を攻撃できるよう無人機でイランを支援している。したがって、これらの戦争は非常に密接に結びついている。米国が中東での戦争を停止させ、イランからの攻撃を止めさせたいのであれば、ロシアがイランを支援できないようにすべく、ロシアにも圧力をかけなければならない」と述べた。
同氏は、ウクライナと中東の2つの戦争を、G7外相会合の主要な議題として挙げた。その際同氏は、「議題の2つの主要な問題は、2つの大きな戦争、ウクライナと中東の戦争だと考えている。私たちはパートナーたちと、これらの戦争が彼らにどのような影響を与えているか、そして出口を見つけるために何ができるかを議論している」と伝えた。また同氏は、全世界への影響が「極めて深刻」であり、中東でのさらなるエスカレーションは許されないと述べた。
同氏は加えて、「同時に、私たちはウクライナを忘れるわけにはいかない。ウクライナの民間人及び民間インフラへのロシアの攻撃は日々激しさを増しており、私たちはこれを無視するわけにはいかない。そして、当然ながら、原油価格の上昇はロシアに再びこの戦争のための資金調達を可能にしている。それはウクライナ人にとって極めて悪いことだ」と述指摘した。
そして同氏は、二国間支援を増強し、「この戦争を止めさせ、ロシアに誠実に交渉を行わせるために、ロシアへの圧力を強める」必要があると主張した。