BRICS諸国はイラン情勢に関し共通の立場をとれない=ウクライナ専門家

BRICS諸国はイラン情勢に関し共通の立場をとれない=ウクライナ専門家

ウクルインフォルム
ウクライナの専門家アンドリー・ヴェセロウシキー氏は、政治的・経済的利益の相違によって、BRICS諸国はイラン情勢に関して一致した立場を打ち出すことができないと指摘した。

エジプト、ケニア、スーダン、EUでウクライナ大使を務めた経験があり、現在国家戦略研究所所長顧問を務めるヴェセロウシキー氏がウクルインフォルムへのコメントの中で発言した。

ヴェセロウシキー氏は、BRICSの枠組みはかなりバラバラであり、各国は互いに遠く離れていると指摘した。また同氏は、当初このフォーマットはブラジル、ロシア、インド、中国の4か国で構成され、少し後に南アフリカ共和国が加わったことを喚起した。

同氏はそして、「最初の4か国は、実際に影響力を持つ世界的・地域的なプレーヤーであり、中で政治的・経済的な対話を維持しているが、それは連携とすら呼べない。そのため、BRICSはある程度の立場の調整という意味での『G4』(編集注:ママ)として存在しているが、今回の(編集注:中東での)状況において、それらの立場を一致させることはできない」と述べた。

また同氏は、例えばインドにとっては、イランの核武装計画は危険であるとし、なぜなら、インドの隣には既に中国とパキスタンという2つの核保有国が存在するからであり、だからこそ、その点でインドは米国の政策を支持していると指摘した。同氏は、一方で、石油の主要生産国・輸出国であるブラジルにとっては、原油価格が上昇したため、現在のイランを巡る状況は利益となっていると述べた。

そして同氏は、「これら4つ(編集注:ママ)の大国にとって、米国によるイラン攻撃という事実自体は、理論的な将来という観点、つまり、『もし自分たちに対してもそれが行われたらどうなるか』では、危険なものだ。しかし、地理的・政治的な違いから、彼らは共通の軍事ブロックを形成することはできない。また、地域の利益がグローバルな利益を上回るため、共通の経済ブロックを作ることもできない」と指摘した。

同氏は加えて、最近のBRICSの拡大は、おそらく一種の「劇場的ジェスチャー」だろうと推測し、新加盟国(エジプト、イラン、UAE、インドネシア、エチオピア)はこの連合の当初の「反帝国主義的」な意味を希薄化させたが、経済的な重みも政治的な影響力も加えなかったとの見方を示した。

その上で同氏は、「そのため、私は、(編集注:現在の情勢に関してBRICSの)何らかの共通の強い立場というものは見ていない。BRICSが緊急に会合を招集し、何らかの声明を出すという意図も聞こえてこない。仮にそれが見られたとしても、説得力に欠けるものとなるだろう」と述べた。

また同氏は、ブラジルとロシアは石油を売り、インドと中国は買う側であるため、例えば中東の戦争による原油価格の高騰は、各国が自国の経済的利益に照らして受け止めているのだろうと指摘した。

同氏はそして、「本質的なところでは、BRICSは現在の新しい現実において、存在しなくなったわけではないが、現象としては、大きく『影を潜めた』と言えるだろう」と述べた。

写真:pixabay


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