露宇戦争終結協議はクリミア・タタール人の未来についての議論なくして行い得ない=民族代表
ウクルインフォルム
ウクライナの先住民族であるクリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のチュバロフ代表は24日、ロシア・ウクライナ戦争の終結協議はクリミア・タタール人の未来に関する議論なくして行い得ないと主張した。
チュバロフ代表がスウェーデンのストックホルムで開催されている「クリミア・プラットフォーム」議会サミットの際に発言した。
チュバロフ氏は、「今日、私たちは率直に話さねばならない。2014年2月にロシアのクリミア占領で始まったロシア・ウクライナ戦争の終結に関するどのような協議も、クリミア・タタール民族の未来に関する真の協議の外では生じ得ない。不可能であるし、もし望むのであれば、ウクライナ国家の領土一体性の問題と、その地の合法的主人である先住民のクリミア・タタール人の権利から切り離された、抽象的な地政学の問題としてクリミアの地位を検討することは受け入れられない」と発言した。
また同氏は、世界のリーダーたち、国際機関、諸国の政府がクリミアについて話す時は、彼らはクリミア・タタール人のこと、民族の土地への権利、ウクライナ国家内での自決権についても話す義務があると訴えた。
同氏はさらに、「クリミア・タタール人が長期のクリミア占領の中で安全に暮らすための機会を確保する保証についても話さねばならない。ロシアの牢屋からの政治囚となっているウクライナ国民の即時解放についても。クリミア・タタール民族代表機関の回復の保証や、クリミア・タタール民族代議機関『メジリス』禁止の解除などについてもだ」と強調した。
そして同氏は、クリミア脱占領はウクライナ領土一体性の回復でもあり、ロシア帝国主義で凄惨な損失、弾圧、アイデンティティ消滅の試みを受けたクリミア・タタール人に関する歴史的公正さの回復でもあると指摘した。
なお、24日、ストックホルムにて、第4回「クリミア・プラットフォーム」議会サミットが開催されている。