ゼレンシキー宇大統領、ハンガリーの偵察無人機使用について「ウクライナは相応に対応する」
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナ・ハンガリー間国境で、率直に言って非常に奇妙な出来事についても、軍から報告があった。私たちの軍は無人機を確認したが、それらは偵察用無人機であった。私は軍に対し、完全な調査を実施し、次回そのような無人機が再び現れた場合、私たちの国家防衛のために相応に対応するよう指示した」と述べた。
また同氏は、ウクライナ国民は現在、欧州であらゆる無人機からの防御において最高水準にあり、無人機の脅威から信頼できる防衛を必要としている他のパートナー国に経験を共有する用意があると指摘した。
同氏はそして、「私たちはこの件に関して、欧州、中東の数十か国と交渉を進めており、米国には最大級有望な強力な協定を提案した」と喚起した。
その他同氏は、デンマーク、ノルウェー、バルト諸国での無人機関連の事案についても言及した。
同氏はその際、「情報機関のデータによると、ロシアはこれらの無人機や類似の無人機を発射するために、タンカーを発射および無人機制御の場として使用している可能性があるようだ。これを防ぐのは容易ではないが、可能であり、学ぶ必要があり、相応の潜在能力を構築する必要がある」と強調した。
そして同氏は、同日デンマーク首相とコペンハーゲン空港付近で目撃された無人機に関して、その詳細につき話し合ったと伝えた。同氏はまた、ロシアの無人機に対抗するためには共同での防衛が必要だと強調した。
また、同日、ウクライナ軍参謀本部は、フェイスブック・アカウントにて、同日朝に西部ザカルパッチャ州内に無人機が2回侵入したと報告した。
報告には、「2025年9月26日朝、ウクライナ軍のレーダーにより、ザカルパッチャ州のウクライナ領空で、無人機タイプの飛行物体が異なる高度での2度の飛行が確認された。同物体はハンガリー側からウクライナの国境を2度侵害した」と書かれている。
また、参謀本部は、潜在的脅威を無効化する目的で、ウクライナ防衛戦力はウクライナ軍無人システム部隊の無人機部隊「チャクルンKM」により、同州ウジホロド地区の上空でパトロールを実施したと伝えた。
その上で、参謀本部は、「国境侵害の事実を説明するため、当該無人機を捉えた幾つかの視覚的事例を公表する」として、無人機の飛行経路を示す地図を掲載した。
Вранці 26 вересня 2025 року радіолокаційними засобами Збройних Сил України в повітряному просторі України над територією...
Опубліковано Генеральний штаб ЗСУ / General Staff of the Armed Forces of Ukraine Пʼятниця, 26 вересня 2025 р.
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、26日の軍事会議の主な議題の1つは、ハンガリー国境での偵察無人機の発見であったと報告していた。
写真:大統領府