プーチンを信用することはできず、平和にはロシア抑止とウクライナ軍強化が必要=カーニー加首相
キーウを訪問しているカーニー首相がウクライナ独立記念日の式典における演説の際に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
カーニー氏は、「カナダは歴史の教訓をよく理解している。私たちは、プーチン氏が決して信用できないことを知っている。私たちは、真の平和と安全にはウクライナへの信頼できる安全の保証が必要であることを理解している」と述べた。
また同氏は、かつてロナルド・レーガン米大統領が核軍縮に関してソ連と交渉を行った際に、「信頼せよ、されど検証せよ」という言葉をモットーにしていたことを喚起した。同氏はその際、「しかし、ウラジーミル・プーチンはミハイル・ゴルバチョフではない。彼はグラスノスチ(情報公開)ではなく闇をもたらし、ペレストロイカではなく帝国を希求している。プーチン氏は、ミンスク諸合意の頃から今日に至るまで、何度も約束を破ってきたのだ」と強調した。
さらに同氏は、プーチン氏が何百万もの命を奪い、都市を破壊し、平原を荒廃させ、空を恐怖に陥れ、ウクライナの子供たちを拉致する恐ろしい戦争を始めたと述べた。
同氏はそして、「しかし、プーチン氏は止めることができる。ロシア経済は弱体化している。彼はますます孤立し、その一方で私たちの同盟はより強力で、より覚悟を抱き、より結束している。私は、平和のための機会を創出したトランプ米大統領のリーダーシップを高く評価している。そして、今日ここにてケロッグ将軍を歓迎する」と伝えた。
同時に同氏は、平和が達成された後も、パートナーたちは「信頼せよ、されど検証せよ」の原則で行動するはできないだろうと付け加えた。
その際同氏は、「カナダが創設メンバーであり、活発な参加国である『有志連合』の力を結集させ、勇敢かつ長い間国を守ってきたウクライナ軍の能力を強化することで、私たちはウクライナと欧州の自由を脅かすいかなる新たな試みからもロシアを抑止しなければならない。平和が訪れたとき、私たちはウクライナを強化し、あなた方の町を再建し、産業分野を拡大し、資源を開発し、真の繁栄の基盤を築かなければならない。そして、その平和が訪れた時、そしてそれは必ず訪れるが、カナダはあなた方のそばにいるだろう」と強調した。
なお、8月24日、ウクライナでは独立記念日が祝われている。カーニー加首相は、同日キーウで開催された関連式典にゼレンシキー宇大統領と共に出席した。