トランプ米大統領、対シリア制裁解除の際に一部のロシア機関に対する制裁も解除
ウクルインフォルム
米国のトランプ大統領は、7月1日にシリアに対する制裁を解除した際に、一部のロシアの銀行、団体、個人に対する制裁も解除した。
モスクワ・タイムズが報じた。
米財務省外国資産管理室(OFAC)の発表によると、国際チェス連盟(FIDE)の元会長で、ロシア連邦カルムイク共和国の元首長であるキルサン・イリュムジノフも制裁対象から除外された。2015年に、同氏は当時のシリアのアサド政権を支援したとして糾弾され、イリュムジノフの米国領内の資産が凍結されていた。
シリア関連の制裁下にあったロシア企業の一部も、今回の制裁解除の対象となっており、イリュムジノフ氏が所有していた銀行「ロシア金融連合」も含まれている。また、テムプバンク(2017年にライセンスを剥奪)、ミール・ビジネス銀行(イランの「バンク・メッリ・イラン」のロシア法人)、国営企業「RFK銀行」、ロシア連邦国営企業「プロムスィルイェインポルト」、ロシア国営企業「ロスオボロンエクスポルト」(ロシア唯一の国営兵器輸出入仲介業者)、「グローバル・コンセプト・グループ」、グローバル・ヴィジョン・グループ、「STGロギスチク」、マリタイム・アシスタンスなどが制裁対象から除外された。
これに先立ち、トランプ氏は、シリアに対する米国の制裁解除に関する大統領令に署名し、元シリア指導者のバッシャール・アサドとその支持者に対する制裁のみを残していた。
写真:ホワイトハウス