
プーチンはイスタンブル会合を和平プロセスの模倣と制裁先延ばしに利用=シビハ宇外相
シビハ外相がXアカウントで16日にイスタンブルで行われたロシアとウクライナの代表団による会合につきコメントした。
シビハ外相は、「今週の集中的な外交の結果は、『ウクライナ』と『ロシア』と『グローバル』という3つの観点から見ることができる。ウクライナの観点からは、私たちは、平和へのコミットメントを確認し、私たちの人々1000人の帰還について合意した。ロシアの観点からは、プーチンはイスタンブル会合を国内プロパガンダの目的と、和平プロセスの模倣と、時間稼ぎと、新しい制裁の発動先延ばしのために利用した。彼は、建設的であるかのように見せようとしているが、その際、戦争を終わらせることは拒否している。グローバルな観点では、ロシアの戦争終結の準備をはかる真の指標は1つしかないことだ。それは、プーチンが無条件で完全で長期の停戦に合意することだ。世界は、ロシアにイスタンブル会合を侵略継続の正当化に利用させてはならない」と書き込んだ。
そして同氏は、ロシアに対する制裁圧力を増大させるよう要請した。
同氏はその際、「欧州連合(EU)の第17回制裁パッケージには感謝しているが、それ以上の措置がなければならない。石油の上限価格設定、欧州におけるロシアのエネルギー禁輸、影の船団、銀行部門全体と中央銀行に対する完全なセクター別制裁、また欧州、米国、その他のパートナー国によるその他の措置だ。経済的圧力は、追加的抑止パッケージ、防空、防衛産業コンプレクスへの投資といったウクライナ強化の措置と並行して行われるべきだ」と訴えた。
さらに同氏は、ウクライナはロシアに対して、完全かつ永続的な停戦、殺人の停止、有意義な和平プロセスに同意するよう呼びかけ続けていると伝えた。
その上で同氏は、「拒否の1日1日が圧力強化につながらねばならない」と訴えた。