「イスタンブルへはウメロウ宇国防相率いる代表団を派遣する」=ゼレンシキー宇大統領
アンカラ訪問中のゼレンシキー大統領がエルドアン・トルコ大統領との会談後記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、イスタンブルに私たちの代表団を今派遣することに決めた。しかし、当然ながら、全員ではない。保安庁長官や、参謀総長は行かない。ロシア側からはそこにカウンターパートが来ないのは承知の上で(編集注:ロシア代表団に国防相含め閣僚級メンバーがいないという意味)、代表団は(編集注:ウメロウ)ウクライナ国防相が率いる」と発言した。
同氏はまた、ウメロウ国防相率いる代表団のイスタンブルでの交渉への派遣の決定を下したことにつき、ロシアとだけでなく、トルコや米国の代表者とも交渉しなければならないからだと説明した。
さらに同氏は、「議題についてだが、彼らのマンデートは停戦だ。それが一番だ」と発言した。その際同氏は、「ロシアはこの会談には今も真剣には向き合っていないと思う」と指摘した。
そして同氏は、「彼らは戦争を終わらせたがっていない。しかし、彼らが会談の際に少なくとも何かしらを示すことを望んでいく」と発言した。
これに先立ち、10日、ウクライナ、フランス、ドイツ、英国、ポーランドの5か国の首脳は、5月12日からの最低30日間の完全かつ無条件の停戦開始の支持を表明していた。
これに対して、ロシアの首脳プーチン氏は11日、5月15日から2022年時の「協議が中断したところ」でウクライナとの直接交渉をトルコで再開することを提案していた。
その後、ゼレンシキー大統領は11日、ロシアによる停戦を期待しているとしつつ、5月15日に自身はトルコにてロシアのプーチン氏を待つと発言していた。
また、ロシアの首脳プーチン氏は14日、トルコでのウクライナとの交渉に参加する代表団のメンバーを確定していた。代表団は、ウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官が率いるという。その他代表団には、ガルージン外務次官(元駐日ロシア大使)、コスチュコフ軍参謀本部情報総局局長、フォミン国防次官が加わるという。
なお、プーチン氏本人は同リストには入っていない。