
ロンドン協議、「外相級」から格下げ ドイツがコメント
フィッシャー報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
フィッシャー氏は、ドイツはルビオ米国務長官の出席が取り消しとなった理由は把握しているとし、それは「ロジスティック面の性格を持つもの」だと発言した。
同時に同氏は、「しかしながら、今日ロンドンで協議が行われることは重要だし、さらには、その場にそれでも米国の代表者がいるのであり、私たちがその協議を行い、何より停戦、それからウクライナの平和的解決の達成のために一緒に作業していることが大切なのだ」と発言し、「ウクライナ抜きでウクライナに関しては何も(編集注:協議しない/決定しない)」というドイツの立場を繰り返した。
また同氏は、欧州、米国、ウクライナのパートナーたちが23日にロンドンで意見交換をすることは「良く、正しく、重要」だと形容した。
さらに同氏は、「私たちが一緒に望んでいる目的は、追加的条件のない完全停戦であり、それは強固かつ公正な平和への本当に重要な一歩となる」と発言した。
同氏はまた、ゼレンシキー宇大統領が再び30日間の攻撃禁止、まずは民間目標に対するもの、を提案したことを喚起し、「当然、私たちはそれを支持しており、球は再びロシア側にある」と指摘した。
同氏は、ドイツは米国人、ウクライナ人、そして欧州連合(EU)のパートナーたちと一緒に、国際法に基づいた平和的解決策のために集中的に作業していると強調した。
なお、4月23日、ロンドンで、米国、英国、フランス、ドイツ、ウクライナの5か国の代表者による協議が予定されていた。同協議には、当初各国の外務省の高官の出席が見込まれており、米国はルビオ国務長官、ウィトコフ大統領特使(中東担当)、ケロッグ大統領特使(ウクライナ担当)が代表するはずだった。しかし、22日、米国務省は、ルビオ氏はロンドンの協議に出席しないと発表していた。
その後、英外務省は、ロンドンでの露宇戦争解決のための「外相級」協議は延期されたことを認めていた。
その際英外務省は、「今日のウクライナにおける和平協議に関する外相級会合は延期される」とし、高官級の協議は継続されるが、「それらは報道関係者に対して非公開のものとなる」と補足していた。
代わりに、同日ロンドンでは、これらの国の高官(外務省政治局長、国家安全保障首脳補佐官)級の協議が開催される。