
ウクライナなしでザポリッジャ原発は稼働しない=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ザポリッジャ原発はそもそも現在稼働していない。そして、ウクライナなしでは、同原発は稼働しない。そして、敬意を抱きつつも、(編集注:ザポリッジャ原発稼働のためには)米国でも不十分だろう。私たちの技術スタッフチームが必要なのだ。米国は、その原子力発電所の運営フォーマットが導入されるなら、それは私たちの技術者たちと一緒でしか導入できないということを、技術レベルと政治レベルで理解している」と発言した。
また同氏は、もしロシアがザポリッジャ原発を去る場合、米国は原発の管理に参加する準備があるとしつつ、同原発で働く職員やその家族の安全、インフラや水へのアクセス、住居の確保といったいくつかの問題が生じるとも指摘した。
その他同氏は、「同原発が現在ロシア人のコントロール下にあり、仮に明日もしかしたら米国人のコントロール下に入るかもしれないとして、その場合人々はどうなるのだ? 米国いは私たちと一緒で、ロシア人は去り、私たちはそれを一緒に再開し、電力などで金を稼ぐ、私はそれは普通のことだと思う。しかし、私は、公式には(そのような話を)一度も聞いたことがない。メッセージや噂はたくさんある。公式には、私は提案を一度も聞いていない」と発言した。
同時に同氏は、ウクライナは、インフラや企業の作業再開で米国とのパートナーシップを組むことには反対していないと強調した。
同時に同氏は、そのようなパートナーシップは、米国が防空システム「パトリオット」を防衛のために提供したら可能となるだろうとし、その際「モトール・シーチ」社を例に挙げた。
同氏は、「私たちには『モトール・シーチ』社があり、今日ミサイルが飛来した(編集注:ザポリッジャへのミサイル攻撃の意)。もし明日、ザポリッジャに『モトール・シーチ』を守る『パトリオット』が与えられるなら、『モトール・シーチ』で一緒に仕事をしていけるだろう。(中略)原発も同じだ。私たちは米国とのパートナーシップへ向かうことを恐れていないが、パートナーシップとはパートナーシップなのだ」と発言した。