
ゼレンシキー宇大統領側近、G7首脳安保担当補佐官に情勢報告
大統領府広報室が伝えた。
発表には、イェルマーク大統領府長官がG7首脳の国家安全保障担当補佐官とオンライン会談を行い、ロシアの対ウクライナ戦争終結のための国際努力の支持について協議したと書かれている。
会談には、ドルーアン加首相補佐官、ボン仏大統領外交補佐官、プレトナー独首相外政・安全保障担当補佐官、ルルシー欧州理事会議長首席補佐官、ザイベルト欧州委員会委員長首席補佐官、サッジョ伊首相外交補佐官、岡野正敬日本国家安保局長、パウエル英首相国家安全保障補佐官、ウォン米大統領副国家安全保障補佐官が出席したという。
イェルマーク氏は、パートナーたちに、サウジアラビア・ジッダで開かれたウクライナ・米国協議の結果について報告した上で、宇米会合は極めて肯定的なダイナミズムをもたらしたと強調した。
そして同氏は、「双方が和平達成の道筋模索への建設的なアプローチを示した。私たちは米国、そしてトランプ大統領個人の努力を非常に評価している」と強調した。
さらに同氏は、同日の宇米大統領電話会談についても報告した。
今回のオンライン会合の参加者たちは、ウクライナの「安全の保証」についても協議した。その際イェルマーク氏は、ウクライナの中立地位は選択肢ではないとし、ウクライナによる集団安全保障システム(編集注:NATO)への加盟と効果的な軍の構築は、決定的に重要だと強調した。また同氏は、ウクライナのEU加盟を加速させることは、戦略的な目的というだけでなく、欧州と世界の安全保障を強化するためにも必要だと指摘した。
参加者たちはまた、ロシアがウクライナに対してもたらした破壊と喪失に関して、補償メカニズムと責任についても協議した。
イェルマーク氏は、「ロシアは、1つ1つの破壊された命、破壊された建物について責任を負わねばならない。それでも私たちは平和を希求している。しかしながら、私たちの『レッドライン』は不変のままである。私たちは、領土も、主権も、取引しない」と強調した。
G7首脳補佐官たちは、ウクライナの主権と領土一体性への不変の支持を確認した他、公正な平和の達成のためのウクライナのイニシアティブの実現に今後も貢献していく準備があることを表明した。
写真:大統領府