イタリアは不当な平和がウクライナに押し付けられないようにする＝メローニ伊首相

メローニ首相がローマを訪れたゼレンシキー宇大統領との会談後共同記者会見時に発言した。

メローニ氏は、「私たちは、侵略を想起させるものは、どのようなものを平和とは呼ばない。どのような不当な平和も国に押し付けられてはならないし、どのような和平合意もその民に支持されねばならない。イタリアは、その方向であらゆることを行っていく」と発言した。

また同氏は、イタリアは、主要同盟国と共にウクライナへの軍事支援提供のために作業を続けると発言した。

さらに同氏は、「ウクライナの敗北や明け渡しで平和に向かってはならないのだ。それは、欧州の平和にとって非常に危険なものとなるし、世界の全ての人々にとって前例となり得るものだ。ロシアが戦闘行為を止める、民間施設の攻撃をやめる時に平和に到達するのだ。私たちは、モスクワに対して、戦闘行為を止めて、ウクライナ領から部隊を撤退させるよう要求し続ける」と伝えた。

加えて同氏は、イタリアは、紛争の外交的解決を支持しており、ウクライナが協議の開始が必要だと思うようになれば、あらゆる可能な支援を提供する準備があるとも発言した。

その他同氏は、イタリアはゼレンシキー大統領が提案する１０項目の和平イニシアティブ「平和の公式」と、ウクライナによる欧州連合（ＥＵ）と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）への加盟願望を支持していると発言した。

また、同氏は、イタリアはウクライナの勝利に賭けているとも述べ、「私たちは、ウクライナが確実な立場で協議に向かうことができるように、軍事を含め、支援を提供し続ける。それが重要なのは、降伏の立場では平和を達成することができないからだ」と発言した。

そして同氏は、「私たちは、ウクライナが残酷な侵略の犠牲者であることを決して忘れない」と強調した。

ゼレンシキー大統領は、同記者会見時、「今日、私たちは、安全保障、軍事のものをはじめとする私たちの協力について協議した。私たちの空の防衛に関して非常に重要な決定がある」と発言した。

またゼレンシキー氏は、同日のメローニ氏と会談を「非常に実りある対話だった」と形容した。

同時に同氏は、７時間前には、ウクライナ防空戦力がロシア軍の放ったイラン製自爆型無人機「シャヘド」を１７機撃墜したと報告し、同時に着弾もあり死者も出ていると伝えた。

なお、ゼレンシキー大統領は１３日、イタリアとバチカンを訪問している。

写真：大統領府