「ロシアと元の関係に戻ることはない」＝ショルツ独首相

ショルツ独首相がＧ７首脳会談２日目について報告している際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ショルツ氏は、ウクライナは「まだ非常に長い時間サポートを必要とするだろう」と発言した。そして、「私たち皆、ロシアからの防衛において、ウクライナを支持し続けていく。そのことを私たちは確認した。この戦争が国際関係に非常に深いひびをもたらしたことは明白だ」と強調した。

さらに同氏は、ロシアのウクライナ侵攻は、あらゆるルール、合意、あらゆる協力、国境不可侵の原則が侵害されたのだと指摘した。

同氏は、「私たちはＧ７として、長く続く変化についての評価で一致している。それは、国際関係に非常に長期にわたって影響をもたらしていくだろう。また、ロシアとの関係においては、ロシアがウクライナに侵攻する前までにあった状態に戻ることは不可能であることも明白である。なぜなら、状況が変わった時には、私たち自身が変わらなければならないからだ。私たち皆が、それをよく把握しており、Ｇ７の全ての国が、必要な決定を採択する準備ができている」と発言した。

また同氏は、世界が今後数か月、数年でどのように変わるかを予想することは不可能だとしつつ、同時に、この変化を最も良い形で利用しなければいけないことははっきりしているとも発言した。

同氏は、Ｇ７の国々と、ショルツ氏が会談に招待したアルゼンチン、インド、インドネシア、セネガル、南アフリカの首脳たちは、同じ世界観を有しており、それが建設的な協力と相互理解の役に立っていると述べ、それは特に、気候保護、エネルギー保存、飢餓との闘いの面で顕著だと指摘した。同時に、ロシアの対ウクライナ戦争については、それらの国々は戦争を「異なる展望から見ている」と指摘しつつ、より重要なことは、そのテーマで話をすることだとの見方を示した。

なお、今年のＧ７首脳会談は、ドイツのバイエルンにて６月２６〜２８日で開催されていた。

写真：大統領府