米英、新たな対露制裁を発表

米国の制裁は政府代表者による電話記者会見時に発表された。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

代表者は、「私たちは、急進的なやり方で、金融ショックを強め、ロシアの最大の金融機関であるズベルバンクと、同国の最大民間金融機関であるアルファバンクに対して完全封鎖制裁を発動する」と発言した。

同氏は、これにより米国は、ロシアの銀行分野の３分の２以上を完全封鎖したことになると指摘した。米国はまた、ロシアの重要国営企業の完全なブロックの意図があるとし、後ほどリストが正式に公開されると発表された。

また、プーチン露大統領、ラヴロフ露外相その他ロシア政権幹部の家族の一員に対する個人制裁も発動したと説明された。特に、プーチン氏の有名な２人の娘の資産が凍結されるという。

また、米国は、Ｇ７とＥＵとの連携で、ロシアへの新規の投資を禁止すると発表した。

６日、トラス英外相もまた、同国の新たな対露制裁を発表した。ガーディアンが報じた。

トラス英外相は、「私たちの新たな制裁は、英国によるロシア・エネルギーに終止符を打ち、さらに多くの人と企業に対しての新たな制限措置にかかわるものであり、プーチンの軍事機構を破壊するものだ。同盟国とともに、私たちは、ロシアのエリートに対して、プーチンの命令によって犯した蛮行から手を洗うことはできないということを示す。ウクライナが勝たない限り、私たちが落ち着くことはない」と発言した。

同氏は、新たな制裁は、ズベルバンクとモスクワ信用銀行の資産を凍結するとともに、ロシアへの新規の投資を完全に禁止するものだと説明した。

さらに、２０２２年末までにロシアの石炭と石油への依存を完全に断ち切り、「できるだけ早く」天然ガスの輸入も停止するという。

また、重要石油精製機器などの輸出の禁止、鉄鋼製品の輸入の禁止も発動される。

対個人制裁には、８人のオリガルヒ（大富豪）が対象となった。