ウクライナ国会、司法最高機関の改革法採択
最高会議議員259名が「高等司法評議会メンバー選考手続きと高等司法評議会懲戒監査員活動に関する複数ウクライナ法改正法案」(第5068)に賛成した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
同法は、高等司法評議会メンバーの公正さの検査の実施と裁判官を懲戒免職させる際の手続きを変更する内容となっている。
また、同法は、高等司法評議会メンバーの選考の際に、国際専門家が決定的な役割を担うことを定めている。
同法案説明文によれば、同法案は、6名からなる倫理評議会の創設と活動を定めているとある。同倫理評議会は、メンバー6名中3名が司法評議会が任命する裁判官、3名がウクライナが関連分野(汚職対策、裁判改革)での協力を過去3年以上行なってきた国際機関が定める専門家(国際専門家)3名で構成される。
この倫理評議会は、専門倫理と公正さの基準に照らし合わせた上で、高等司法評議会のメンバー候補を確立し、候補者リストを選出機関に提出することになる。
なお、高等司法評議会改革は、高等裁判官選考委員会改革と並び、重要司法改革とみなされていたもの。6月30日には、G7大使ウクライナ・サポート・グループが、高等司法評議会改革実施を期待していると発表している。
Ambassadors welcomed in particular that this law was backed by several parties. They underscored the readiness of G7 members to support the HQCJ selection process with independent experts, and looked forward to necessary, complementary reform of the High Council of Justice. 2/2
— G7AmbReformUA (@G7AmbReformUA) June 30, 2021